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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

アニマルウェルフェア

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    アーユルヴェーダスクールの授業のため東京に入りました。
    今回は前日入りして、なかほら牧場主催の講演会に出席してきました。
    テーマは「アニマルウェルフェアの近未来」です。

    アニマルウェルフェアの前になかほら牧場についてご存知ない方もいらっしゃると思いますので、紹介したいと思います。
    なかほら牧場は山地(やまち)酪農という自然循環型の酪農を営んでいる牧場です。
    ここの牛乳はチョット高めですが、とっても美味しいです。しかも、冷蔵庫に入れて2週間ぐらい経つと熟成して甘みが増し美味しくなります。是非一度試してみてください。
    アニマルウェルフェアというのは、日本語では家畜福祉と訳されているそうです。
    〜家畜は単なる農産「物」ではない。感受性のある生命存在(Sentient Being)である。〜
    1997年のアムステルダム条約(EUの新憲法)の議定書にこう明文化されたそうです。
    この議定書が現在の家畜福祉政策の基礎理念となって、EUの畜産革命と言えるほどの政策転換が起こっているそうです。
    例えば、採卵鶏のバタリーゲージの廃止や雌豚のストール飼育の廃止などの法規制ができているそうです。

    恥ずかしながら、私は今日までアニマルウェルフェアという言葉を知りませんでしたが、
    〜家畜は単なる農産「物」ではない。感受性のある生命存在(Sentient Being)である〜の「家畜」のところを植物に置き換えると、そのまま自然栽培の基本理念にもなりそうな言葉です。

    私はこういう概念は東洋の哲学に合っていて、西洋の哲学にはそぐわないのではないかと勝手に思っていたので、今日お話しを聞いて「ヨーロッパからアニマルウェルフェアの概念が出てきて、EUが一番進んでいる」と聞いて驚きました。
    そして、日本の畜産業界はまだまだアニマルウェルフェアの取り組みが遅れているとのこと。
    日本の畜産業界もアニマルウェルフェアの概念に基づいて、変わっていってほしいなぁと思いました。

    日本人はもともと人間は自然の一部という哲学を持っていたと思います。
    それを思い出せれば、きっとアニマルウェルフェアにつながるはずです。

    今日はいいお話が聞けました。講演会に出席して良かった〜
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    食の勉強会〜油〜

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      来週2月23日火曜日 13:00〜 能登島Sans-Souciにて
      油で変わる あなたの体 〜油の摂り方&アーユルヴェーダトリートメント〜
      と題してお話させていただく機会をいただきました。

      「食の勉強会」と称して仲間内でお題を出してもらって、そのお題に対して私の見解をお話しするという、自己満足的な会だったのですが・・・聞いてくださる方々にご好評をいただいて、今回3回目にしてオープンな会になりました。
       
      今回のお題は「油」なのですが、なんと「別に油を摂る必要はないんじゃない?」という衝撃の結論です。
      実は油についてはシンガポール時代に一度お話しさせていただいたことがあるのですが、
      脂質の研究は徐々に熱くなってきていて、新しい知見がたくさんでてきていて、とっても面白いのです。

      勉強していくととても面白い話題がたくさん出てくるのですが・・・
      今回は一般の方向けのお話しですので適度なマニアックさ(笑)を心がけながら、できるだけ皆さんがイメージしやすい様にお話しできればいいなぁと考えています。
      しかし、自分ではわかりやすいつもりでも、妻には「あなたが当たり前と思っていることは、みんなにとっては当たり前じゃないのよ!!」って怒られまくってます・・・難しいです。
      こうして苦戦しながらも「なぜ油を摂らなくても良いのか」をお話しさせていただこうと思います。

      今回はさらに油を使ったアーユルヴェーダのセルフケアの方法についてもお話ししようと思います。
      お話しだけだと聞いてる方も辛いと思うので、ごま油のキュアリングとギー精製の実習もやりたいと思います。
      ごま油とギーがあれば、自分でいろんなケアをすることができますよ。

      さらに、私のお話しが終わった後には「自力整体ゆるゆる」特別体験会が開催されます。
      体のゆがみを正しながら、リラックスできます。
      ストレスが溜まっている方、疲れている方、忙しい方には特にオススメです。
      ぜひ一度ご体験ください。

      ゆるゆる
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      AKA〜Arthrokinematic Approach〜

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        2月に入ってから、卓球をしている長女が脚の痛みを長く訴えていました。
        一度近くの整形外科で診てもらったのですが異常なしと診断されて、「筋肉痛だと思うので湿布貼って様子を見ましょう」と言われていました。

        でも、娘から卓球の時に腰が回らないとか、飛びつき(フォア側に振られた時に大きく横に飛びながら打つ打ち方)ができないとか言っているのを聞いて、おかしいなと思いました。
        そこで、仰向けに寝かせて片脚ずつあげてみると、右脚は60度くらいしかあがらないのに、左脚は90度あがります。
        右股関節の外旋も制限されています。

        これは、右の仙腸関節機能異常によるものでは?と疑いました。

        仙腸関節機能異常を疑うことができたのは、今から6年前、私がSingapore勤務を始めた頃に一緒に働いていた整形の先生がAKAという治療をされていて、実際に患者さんの腰痛が改善するのを見させていただいたからです。
        この経験があったからこそ、昨年弟が慢性の腰痛になった時にも仙腸関節機能障害を疑うことができました。
        そしてAKAを受けて改善しました。〜詳しくは弟のブログ参照〜

        でも、弟は都会に住んでいるのでAKAができる先生に診てもらえましたが、石川にはAKAの専門医はいません・・・

        しょうがなく、今日見よう見まねで娘にAKAをやってみました。
        とにかく仙腸関節のロックを外して動くようにできればいいんでしょ?
        実際やってみると・・・
        やっている途中で、なんとなく腸骨が動く感触が・・・
        あれ?うまくいった?

        もう一度仰向けに寝かせて右足をあげてみると、ちゃんと90度あがります。
        右股関節の外旋もスムーズで、前屈させても明らかに改善しています。

        長女は卓球の素振りを始めました。「腰がちゃんと回る」ようになったそうです。
        まだ周りの筋肉に炎症があるかもしれないから安静にするよう注意しておきました。
        今回の仙腸関節機能障害の原因は座る姿勢にあるのではないかと疑っています。
        座る時の姿勢でこんなことが起こるんだと説明して、姿勢を良くするように説明してみました。
        座る姿勢の悪さは父親譲りかもしれませんが・・・

        AKAは仙腸関節機能異常の方にきちんと施術できれば、ものすごく効果的なのだと実感しました。
        でも、習得はすごく難しそうです。
        私は違う分野で頑張ろうと思っているので習得する暇はありませんが、AKAは慢性腰痛の方が最初に試すべき治療なのではないかと思います。
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        ナスヤ

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          先月23日ぐらいから、北陸は大雪でした。
          そんな中、講演会をしたり、娘の卓球大会で体育館で凍えながら応援したりしてたら、風邪をひいたみたいです。

          30日はアーユルヴェーダの授業で東京に行っていたのですが、右副鼻腔炎(おそらく上顎洞炎)になってしまったみたいです。
          今まで副鼻腔炎にはなったことなかったのですが、鼻は詰まって口呼吸になってしまうし、顔面に違和感があって集中力がなくなります。さらにせっかく調理実習をしたのに味がよくわからない。
          本当に辛いですね。

          そこで、ナスヤというアーユルヴェーダの治療を試してみました。
          ナスヤは鼻から油や煎じ液などの薬剤を入れる治療です。
          普段はたまにごま油を使ってやっていたのですが、今回は症状が辛いのでアヌタイラという薬草入り経鼻用オイルを使いました。

          アヌタイラ アヌタイラ中
          アヌタイラはこんなやつです。

          仰向けに寝て、これを左右両方の鼻に2〜3滴づつ入れます。
          ちょっとあま〜い香りがして、鼻に入れるとツーンとした感じがします。
          それから片方の鼻の穴を抑えて、もう片方の鼻で空気を吸い込みます。
          そのまま2〜3分横になって、お湯でうがいをして終了です。

          ちなみにナスヤはアーマ(未消化物)が溜まっている時や、熱がある時にはやってはいけません。

          これをやり始めて5日目・・・
          右の鼻から、黄色いどろっとした液体が大量に出てきました。写真は自粛します。
          そして、つまりも取れてスッキリしました。ご飯も美味しいです。

          自然経過なのでは?と言われると否定はできませんが、自分の感覚ではアヌタイラ結構効いてると思います。
          完全復調するまでしばらくはアヌタイラでナスヤを続けてみようと思います。
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