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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

東城百合子先生講演会

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    一昨日、富山県の小矢部市で行われた東城百合子先生の講演会「台所から始めよう!心と体の健康作り」に参加してきました。
    東城百合子先生は、女性が台所から離れ、自然の力を生かした料理を作る人が少なくなっている現在の状況に強い危機感を持っておられ、昔から日本で培われてきた台所の仕事を伝え、そして薬草を用いた様々な手当てを伝える活動に精力的に取り組んでいらっしゃいます。

    東城先生の凄さは、もうすぐ90歳になるにも関わらず衰えることの無い熱い情熱と、実践の力だと思います。
    「あなたと健康」という機関誌を出版し続け、今でも週1回位のペースで全国を飛び回り講演をされています。
    講演会では台所仕事をきちんとできなくなった女性たちに対する厳しい言葉が出てきます。きっと強い危機感の表れなのだと思います。
     
    東城先生のお弟子さんたちは根っこの会という会を全国に作られて実践的な活動をされているようです。
    私は根っこの会に参加したことは無いのですが、きっと自然の力を無駄にせず、きちんと循環させるための台所の知恵を継承する場になっているのではないかと思います。

    東城先生の御活動は、私の活動にも重なるところがあると勝手に思っています。
    自然栽培もアーユルヴェーダも、私が考える栄養学も、きっと基本的な理念は東城先生の御活動と共通なのではないかと思っています。その共通の理念を東城先生は根っこと表現されている。
    そして、東城先生は食事・料理という側面から深く考え、行動されて来られたのだと思います。
     
    私の中では、東城先生の御活動も、自然栽培も、アーユルヴェーダもいつか繋がって素敵な医療ができるのではないかと思っています。
    というわけで、冬の農閑期に根っこの会に顔を出してみようかと考えています。
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    人参とモンスーン

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      先日、羽咋に野口勲さんがいらっしゃった時に、今年種を取る予定の碧南五寸人参についていろいろ伺いました。
      その際に、人参はアフガニスタンのあたりが原産地だという話になって、なんで発芽に水がたくさん必要な人参の原産地が乾燥地帯なんだろう?という疑問が出てきました。
      この時は、昔は水があったのかもねという話で落ち着きました。

      今週、アーユルヴェーダからインド哲学に興味が出てきて、古代インドの思想: 自然・文明・宗教 (ちくま新書)という本を読んでいたら答えが出てました。

      今から8000年〜5000年前、地球はヒプシサーマル期と呼ばれる高温期だったそうです。この頃には赤道西風が北上して、インダス川流域も森林で覆われていたそうです。その後、徐々に乾燥化が進み、砂漠気候とモンスーンの影響を受けた気候の境目が徐々に東に移動していったようです。
      つまり、西から徐々に砂漠が広がっていったということです。

      この気候の変動が、インダス文明の崩壊やアーリア人の東進にも影響を及ぼしているんじゃないかという話です。

      だとすれば、昔人参が育った頃のアフガニスタンの気候は、今のインドあたりの気候に似ているのかもしれません。
      7〜9月にはモンスーンによる雨季で大量の雨が降り注ぎます。
      10月になると乾季に入り、ほとんど雨の降らない乾燥した気候になります。

      確かに、人参は発芽の際にたくさんの水を必要とします。
      そして、厳しい乾燥の時期を乗り越えるために、根に栄養をためるようになったと考えるとどうでしょう?
      セリ科で根を食べるものって他にないですものね。
       
      勝手に自分なりの仮説を色々考えてみましたが、いろいろ想像が膨らんで楽しいですね。

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        「種まき機ごんべえ」を買いました。
        ごんべえ
        6月に大豆を手播きしたのですが、何回もスクワットをすることになり、カラダがバキバキになりました。
        これ以上農地が増えると一人では限界だと悟って、ごんべえを買うことにしました。

        今週末はJAはくいの「のと里山農業塾」で野口種苗研究所 野口勲氏による「種の話」もあります。
        そして『自然栽培』の最新号の特集も種です。
        そんなわけで、今回は種のお話です。

        「自然栽培の里@のと」では基本的に自分たちで種を採ることができる、在来種・固定種の種を育てています。
        今育てているのも、
        枡田農園さんから譲り受けた碧南五寸人参、八丈オクラ
        松下種苗店から仕入れてきた打木源助大根、加賀白菜
        奥能登の長寿集落へ聞き取り調査に行った際に頂いた町野の大根、
        そして自家採種の金沢青カブ(3年目)、黒田五寸人参(2年目)

        種を自分で採って、育てることは、命の循環を途切れさせないという大きな意味を持っていると思っています。
        それに、自分で採った種は、自分が育った環境を記憶していて、どんどん適応していきます。
        金沢青カブは最初に植えたときは直径3~4cmくらいにしかなりませんでしたが、2年目には10cm以上の立派なカブが収穫できました。
         
        最近は種を買うことが当たり前になってしまっています。
        なぜみんな種を買うことになってしまったのでしょう?
        今の種はほとんどがF1と呼ばれる種で、大きさや形や収穫時期が揃うとか雑種強勢が働くのでよく育つといったメリットがみられます。
        さらに、自分で種を採るとなると、その分畑が種採り用作物に占拠されてしまいます。
        それに手間もかかります。
        おそらく、そんな理由で種を取る習慣が廃れてきているのだと思われます。
        でも、効率性と引き換えにとても大切なものを失ってしまっているような気がするのです。
        今の社会で普通に生きていると、種について真剣に考える機会すらあまりありません。
        でも、種は命の循環を担う重要な要素です。
        そんな大切なものを、人任せにしていていいのでしょうか?
        自然栽培の里@のとではこれからも自家採種を続けていきたいと思います。
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        基礎作り

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          今まで畑や田んぼで忙しくて、ほったらかしになっていたハウスの基礎作りがやっと動き始めました。

          素人ばかりで基礎なんか作ったことがないので、どうしたらいいのかもよくわからなかったのですが、畑の近所のおじさんが基礎作りを指導してくれることになりました。

          それに、穴掘りにも強力な助っ人が!!
          一緒に田んぼをしている方々の同級生の旦那さんが土木・建築関係の仕事をされている方で、ユンボで穴を掘ってくれることになりました。

          8月30日に穴掘りしてもらいました。
          生憎すごい雨だったのですが、それでも快く穴掘りしてしていただきました。
          私は、ユンボって大雑把な作業しかできないんじゃないかと思っていたのですが、プロはすごかったです。
          2〜3時間で基礎のための穴を掘り終わってしまいました。
          しかも、深さ40cmでキレイに・・・
          ユンボ

          今後は砂利を敷いて展圧。
          型枠を作って、コンクリートを流し、基礎を作ります。
          そして、基礎の上に鉄骨の骨組みを組んでいきます。
          骨組みまでできれば、暇なときに少しづつ作業を進めていくことができます。

          指導してくれるおじさんやプロの助っ人、暖かく見守っていてくださる集落の方々、多くの方々のご好意に支えられ、なんとか基礎ができそうです。
          ありがとうございます。
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