有意義な生き方
先日アーユルヴェーダの授業のため東京へ向かう新幹線の中でスリランカ初期仏教長老のアルボムッレ・スマナサーラさんの「有意義な生き方 (サンガ新書)」という本を読みました。
この本が目に留まったのは、アーユルヴェーダの教科書にも「有益な人生」という言葉が出てきて、なんとなく繋がったからだと思います。
アーユルヴェーダの古典の一つチャラカ・サンヒターには「幸福な人生は肉体的および精神的に病に冒されていない人・・・富と楽しみを享受し、何でもやってみることができ・・・」と肉体的・物質的な幸せの条件がいろいろ書いてあります。不幸な人生はこの反対の人々だそうです。
さらに「有益な人生とは、あらゆる生物の幸福を望む人・・・心の平静を求める人・・・」など主に精神的な幸せの条件がいろいろ並べられています。ちなみに、無益な人生はこれらの反対の人だそうです。
アーユルヴェーダでは、このように肉体的・物質的な幸せも精神的な幸せも両方認めているみたいです。
しかし、アルボムッレ・スマナサーラ師の「有意義な生き方 (サンガ新書)」によると、ブッダは「皆に必ず死が訪れるのだから死の際に無駄になってしまう肉体的・物質的な幸せは結局は無駄になってしまう。」とおっしゃっているそうです。
つまり、今世間で価値があると思われているものは実は無駄なものばかりだと・・・
そして、幸せは心の問題であり、精神的な幸せを追求していくように教えています。
その内容がアーユルヴェーダの有益な人生にそっくりなのです。
きっと、根本的に同じベースがあって少し変わっただけなんだろうなぁと感じます。
もっと深くインド哲学を学ぶべきなんじゃないかという気がしてきました。
きっと、根本的に同じベースがあって少し変わっただけなんだろうなぁと感じます。
もっと深くインド哲学を学ぶべきなんじゃないかという気がしてきました。
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- 2015.08.27 Thursday
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- 22:47
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- by dr-kwan