矢野智徳先生の「森の再生講座」
先週末に新潟で矢野智徳先生の「森の再生講座」に参加させていただきました。
今までもネットで矢野先生のことは存じ上げていて、とても興味を持っていました。
今までもネットで矢野先生のことは存じ上げていて、とても興味を持っていました。
今回は、参加者みんなで点塾(http://www.hakushindo.jp/tenjuku/index.html)の森を実際に再生しました。
道具は、移植ゴテと鎌のみです。
まずは、表層の水の流れを改善させる作業です。
水の通り道を読みながら、水が溜まって土の中に浸透する場所を移植ゴテで浅く掘り、枝などを置いていきます。
とても簡単で、子供の頃の土いじりを思い出します。
その後、座学・昼食の後午後の作業に入ります。
午後は鎌を使って、下草を刈り、風の通り道を作っていきます。
さらに、一角にまとめて置かれていた、落ち葉や枝や腐葉土を自然の状態に習って、土が露出しているところに敷き詰めていきます。
朝から一日で、しかも移植ゴテと鎌だけで、見違えるように森の雰囲気が変わりました。
心地よい風が流れ、明るい日差しが程よく差し込み、なんとも心地の良い空間に生まれ変わりました。
朝の森の様子 夕方作業後の森の様子
矢野先生は、森が弱っていく根本的な原因が、土の中の空気の通りが悪くなることであり、それに伴って水の通りが悪くなることだと見抜いていらっしゃっていて、的確に空気や水の流れを読み、的確に処置をされ、実際に環境は改善していきます。
実際に体験させていただくと感動します。
矢野先生は森の状況を、的確に診断し、的確に治療され、実際に改善されているわけです。
漢方医学には気血水理論というものがあります。主に内傷病(不摂生やストレスや加齢に伴う病気)を診断・治療するために使います。気・血・水が、不足したり、滞ったりすることでバランスが崩れて病気になります。
矢野先生は、森の気・水が滞っている原因を的確に見抜く目と、的確な対処法を持っていらっしゃる名医なのだと思います。
それに、矢野先生の自然な生き方にも、とても共感しました。
森の空気の流れや水の流れが悪くなっている原因は、たいてい人間が自分たちの欲望を満たすために開発を進め、流れを遮ってしまうことだと思われます。矢野先生はおそらくそんなことはお見通しだと思います。
しかし、怒りに任せて今までの開発を責めたり、人々に不安を与えるような主張はされず、ただただ自然に沿った生き方を勧めていらっしゃいます。
そして、自然に沿って生きることがとても心地いいこと、その生き方を取り戻すことで開発によって崩れてしまったバランスがまた回復する方向へ向かい出すことを実際に体験させていただきました。
そして、自然に沿って生きることがとても心地いいこと、その生き方を取り戻すことで開発によって崩れてしまったバランスがまた回復する方向へ向かい出すことを実際に体験させていただきました。
私も医療の分野で矢野先生のような活動ができるように、これからも頑張りたいと思います。
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- 2015.06.25 Thursday
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- 22:23
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- by dr-kwan