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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

昭和の農聖

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    昭和の農聖と呼ばれた松田喜一先生の農友会実習所で研修された本田さんという方にお会いする機会がありました。

    本田さんは齢80を越えていらっしゃいますが、現在も九州で農業をされていて、お米は反収14俵だそうです。
    ちなみにH26年の日本全国の平均収量は10aあたり530kgです。自然栽培の里@のとの田んぼでは10aで250kgくらいです。
    本田さんは農薬も肥料も使わずに10aで840kgも収穫されていらっしゃるということなので、それだけでもすごいことなのです。
    さらには、88歳までに反収1tを目指すという、ものすごい人です。

    本田さんが研修された農友会を作られた松田喜一先生は「昭和の農聖」と呼ばれた人です。
    松田式麦作法を開発され、実習所を作り、本田さんのような立派な農業者を多く輩出されました。

    松田先生の教えをまとめたものが下記リンクです。
    松田喜一先生の経営自訓十則講座 
    ぜひ一度読んでみてください。

    この他にも「百姓の五段階」など素晴らしい教えがあります。
    農業だけでなく全てに通じる教えだと思います。

    本田さんのお話をお聞きすると、これから大きくなるであろう医や食の問題を農業を通してきちんと認識されていて、その問題を解決するための生活をまさに実践されていらっしゃいます。
    きっと今の医や食の問題は、惟神(かんんがら)の生活ができればなくなるんだろうなぁと思います。
    本田さんとお会いして、松田先生のお話を聞き、私もまだまだ頑張らなければと実感することができました。
    もう一度自分を見直して生活していこうと思います。
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    納豆

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      自分で納豆をつくってみました。

      自然栽培の里@のと」で作った大豆と、とっておいた藁で、初めての一から手作り納豆です。

      奥能登に聞き取り調査に行った時に、おばあちゃんが「納豆作るときに、チョット糀を入れとった。」と教えてくれたので、
      今回は糀入りバージョンと糀なしバージョンを作ってみました。

      まず、大豆を蒸します。
      蒸し
      3時間ほど蒸すと柔らかくなってきます。
      チョットつまみ食いしてみると、意外と美味しい。
      たくさん食べたいのをグッとこらえて、納豆作りの作業に戻ります。

      藁を適当に束ねて、熱湯に入れます。
      ワラ煮
      納豆菌は熱に強く、100℃のお湯の中でも10分ぐらいは耐えられるのだとか。
      こうやって他の菌をやっつけて、納豆菌天国にしておいて、引き上げた藁の中に大豆を入れます。

      糀入り
      こんな感じで、大豆を入れた中に糀をパラパラ蒔いてみました。

      そして、あったかいところに置いておきます。
      今回は、クーラーボックスの下に湯たんぽを置いて、大豆を入れた藁苞を乗せて、その上にタオルをかけておきました。
      こたつがあれば、こたつの中とかでもいいのではないでしょうか?

      2日後・・・
      納豆
      納豆アップ
      出来ました!!

      ちゃんと納豆になってますし、豆が甘くて、藁の香りも良くて、美味しくなりました。
      糀を入れた方が少し甘みがあって好きです。

      せっかく自然栽培の藁と大豆があるんだからやらない手はない。
      と思って、やってみましたが、意外とできるものです。
      来年は、もっと大豆を作って、味噌や豆腐も作ってみたいと思います。
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      ササシグレ

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        先週末に石川県・富山県の自然栽培で稲作をしている農家6人で宮城県加美町の自然栽培の大先輩達のところにお邪魔していろいろ教えていただきました。
        一泊二日の強行軍でしたが、雪もそれほどひどくなく、宮城の方々もたくさん集まっていただきみんなでとっても熱く語り合い有意義な会になりました。
        集合写真

        宮城の方たちは「ササシグレ」という品種のお米を作っていらっしゃいます。
        みんなで鍋を囲みながら、「ササシグレ」をいただきました。
        サラッと雑味がなく香りも良いので、食べ出すと知らないうちにたくさん食べてしまいそうな、美味しいお米でした。
        一杯だけにしておきましたが、意識してなかったらおかわりしまくってたと思います。

        「ササシグレ」は、ササニシキの親に当たる品種です。
        昔は東北でよく作られており、米の貴婦人と呼ばれた美味しいお米のようです。
        しかし、いもち病に弱く、倒れやすいとのことで、ササニシキに取って代わられたようです。
        ササニシキは親勝りと言われた優秀なお米でしたが、食味だけはササシグレを越えられなかったと言われているそうです。
        石川で食べ慣れたコシヒカリのモチモチ感とは対照的な、スッキリ・サラッと食べられる美味しいお米です。

        特徴は、アミロースの割合が高いことです。
        お米の主成分であるでんぷんはブドウ糖がたくさんつながってできています。
        ブドウ糖が直線状につながったものをアミロース、枝分かれしているものをアミロペクチンと呼んでいます。
        アミロペクチンの割合が高いと、もちもちした食感になります。ちなみにもち米はほぼ100%アミロペクチンです。

        人間が持っている消化酵素(アミラーゼ)はでんぷんの端っこから分解してブドウ糖をつくります。
        ですので、枝分かれしているアミロペクチンの方が早く血糖値が上がります。
        ということは、アミロースの割合が高い方が太りにくいし、糖尿病にもなりにくいし、体の糖化も起こりにくいということです。

        さらに、アミロースが多い方がアレルギーが起こりにくいという話もあります。

        健康の面から見ても、「ササシグレ」はとっても魅力的です。

        自然栽培の里@のとでも「ササシグレ」を作ってみたいなぁ。
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        切り身社会と異物混入事件

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          今朝ニュースを見ていたら、M社の異物混入事件について報道していました。

          M社は安くて便利な食事を提供することで成立している会社です。
          ですので、品質管理にコストをかければ、商品(あえて食品とは書きません)の価格も上がってしまい、ビジネスモデルに合わなくなるというジレンマが生じます。
          ですので、M社がこれからどうするのかチョット興味があります。

          もう一つ皆さんが不安になる原因が、製造過程が見えないことだと思います。

          ここで、昨年能登里山里海マイスターの授業で出てきた「切り身社会」という言葉を思い出しました。

          「切り身社会」とは、鬼頭秀一氏によって提唱された「社会的リンク論」に出てくる言葉です。
          「社会的リンク論」は、自然と人間との関わりがとぎれとぎれになっていて、そのことが環境問題の本質になっているという理論です。
          スーパーに並んでいる切り身を見ても、どんな魚が、どこでとれて、どうやって輸送され、加工されたのかということは、なかなか判らないし、考える必要もありません。
          切り身を、自然と人間の関わりがとぎれとぎれとなっていること(関わりの部分性)の例えとして使ったのが「切り身社会」という言葉です。

          M社の商品を見ても、どのような原料が、どのような加工をされて、商品ができているのかということがよくわかりません。
          まさに切り身状態です。

          では、どうすれば良いのでしょうか?

          私たちが自分でどんな食材なのかがわかるものを仕入れ、自分で調理することで、とぎれとぎれだった関わりがつながり、「社会的リンク論」でいうところの、関わりの全体性を取り戻すことができます。

          別にM社に頼らなくても、私たちは生きていけるのですから。
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          あけましておめでとうございます。

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            昨年はこのブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
            一年前に立てた目標は、
            1.キレーション治療を始めること
            2.畑の土作りをすすめること
            3.能登里山里海マイスターで自分のやりたいことを発信し、仲間づくりをすること
            以上の3つでした。

            キレーション治療は昨年の2月より開始することができました。

            畑の土作りに関しては、
            3月に「自然栽培の里@のと」より一緒にやらないかとお誘いを受け、畑だけでなく、田んぼもさせていただくことができました。1年前に目標を立てた時には想像もできない展開にびっくりしています。
             
            能登里山里海マイスターでは、「奥能登の長寿率と食生活調査」という課題で、長寿地域の聞き取り調査を行い、多くの貴重な情報を得るとともに、一年間一緒に学ぶ中で様々な分野で活躍するかけがえのない仲間を得ることができました。

            振り返ってみると、昨年立てた目標以上のことを達成できた、充実した一年間でした。

            今年は、
            1.アーユルベーダを学ぶ事
            これから、私がやりたい医療を実践するためには、漢方やアーユルベーダのような、西洋医学とは異なる哲学を基にした医療を学ぶ必要があると考えています。
            漢方医学かアーユルベーダか迷ったのですが、なんとなく感覚的にアーユルベーダの方に興味があります。
            さらには、自然栽培の里@のとの仲間がインドに行ってきたり、昔の職場の同僚がスリランカのアーユルベーダ施設に行ってきたり、なんとなくご縁があるような気がして、アーユルベーダを学びたいと思います。

            2.自然栽培
            昨年頑張って2反の耕作放棄地を復田し、お米を収穫することができました。
            今年はさらに農地が増えます。お米だけでなく、大豆や野菜なども育ててみたいと思います。
            また、様々な方々と連携して、活動を広げていきたいと思います。

            3.食生活調査継続
            里山里海マイスターの課題として行ってきた調査を、月一回程度になるとは思いますが、続けていきたいと思います。

            他にもやっておきたいことは山ほどあるのですが、あまり欲張ってもパンクしそうなので、まずはこの3つをきちんとやるようにしたいと思います。

            皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。
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