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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

稲刈り

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    9月23日に待望の稲刈り第一弾をしました。

    今年の3月に自然栽培の里@のとから誘っていただき、耕作放棄地を復田し始めてからもう半年・・・
    本職、能登里山里海マイスター、父親と様々なタスクと並行してお米作りにも関わらせていただきました。

    ものすごく忙しくて、信号待ち中に寝落ちして車ぶつけたりとか・・・危ないこともありました。
    でも、なんとか収穫の時期まで頑張ることができました。
    稲刈り前

    予定ではもう少し後で刈る予定だったのですが、台風が来る前にということで急遽この日になりました。

    朝から気持ちいい秋晴れのお天気の中、7万円で衝動買いしたコンバインで出動です。
    コンバイン&虎小島兄機械刈り
    少しだけ手刈りもしました。このワラと畑の大豆で納豆を作りたいと思います。
    子供と収穫
    子供達も手伝ってくれました。

    今年の新米はどんな味なのか、今から楽しみです。
    今週末、残りの2反(耕作放棄地を復田したところ)の稲刈りをする予定です。
    チョットでいいので、ハザ干しにも挑戦できればと妄想中です。
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    「能登里山里海マイスター」育成プログラム 第2回卒業課題成果発表会

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      来る9月20日、「能登里山里海マイスター」育成プログラム 第2回卒業課題成果発表会が行われます。

      この一年間大変でしたが、素晴らしい仲間と一緒に一年間学べて、参加して良かったと思います。
      いよいよ明後日が卒業課題成果発表会です。
      私は「奥能登の長寿率と食生活調査」という題で発表します。

      奥能登の長寿率の高い地域で聞き取り調査を行いました。
      長寿地域の食生活は自然の恵みをうまく利用しているので、聞き取り調査をすると食事のことだけでなく自然の中でどのように暮らしているのかを聞くことになります。
      奥能登の方々がどのように生活をされているのかを知ることができ、奥能登の方々が必要としている医療が何かということも肌で感じることができます。

      まだまだ予備調査の段階ですが、これから真剣に取り組むに値する課題だと確信できました。

      そして、同級生達の発表もバラエティーに富んでいます。
      衣・食・住はもちろん、農業、漁業、サービス業、林業、森のようちえん、酒造り、獣害対策、祭りなどなど・・・
      もう一踏ん張り頑張ってみんなで卒業するぞー!!

      一般公開してますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
      とっても面白いと思いますよ。
      *********************************
      「能登里山里海マイスター」育成プログラム 第2回卒業課題成果発表会
      於:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33−7)
      9月20日(土)9:40〜
      9月21日(日)9:00〜
      *********************************

      また、ご興味がある方は3期生の募集もしてますので、ご参照くださいませ。
      http://www.crc.kanazawa-u.ac.jp/meister/h26application/
      明日締め切りですが・・・ちょっと遅れても何とかなるのではないかと思います。
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      ごちそうさまでした。

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        もうすぐ能登里山里海マイスターの卒業課題発表会があります。
        そのために、2回目の聞き取り調査に行ってきました。

        聞き取り調査にご協力いただいた方々はとても良い方ばっかりで、お話を聞かせていただいた上にさらにいろいろお世話になってしまいました。

        例えば・・・
        小豆について詳しく伺っていると・・・
        「あ、そういえばお赤飯あるので、どうぞ」と
        御膳
        お赤飯を出していただき、

        うりについて伺っていると、「うりの漬け物あります」
        漬け物
        と、うりのお漬け物を出していただき

        ナスについて伺えば・・・
        味噌汁
        なすと里芋のお味噌汁で出てきて

        かぼちゃについて伺うと、
        カレー
        カボチャとナスとゴーヤのカレーが出てきて、

        お菓子について伺うと、
        かき餅
        自家製のかき餅が出てきます。

        非常に質問しづらい状況になりましたが、
        おかげさまで、貴重な食事の写真を撮らせていただくことができました。

        さらに、帰りには・・・
        ごぼうタネウド苗
        ごぼうのタネや、ウドの苗までいただきました。

        実際にお食事をいただくと、とっても自給率が高いことに驚きます。

        お赤飯は隣の集落でとれたお米と自分の畑で穫れた小豆で炊いたものですし、ミョウガのお漬け物も家のまわりに生えているものです。豆腐は購入されたものですが、下に敷いてある大葉は畑で穫れたものです。
        その上はゴーヤのスムージーですが、ゴーヤは畑で穫れたものです。
        お漬け物の瓜も畑で穫れたものですし、味噌汁の具のナス、里芋も畑で穫れたものです。
        カレーの具のかぼちゃ、ゴーヤ、なすも畑で穫れたものですし、
        かき餅も隣の集落で穫れたお米でご自分で作られたものです。

        買ってきたものは、豆腐と味噌とスムージーに入っているバナナと牛乳ぐらいです。

        もう、一カ所でも貴重なものをいただきました。
        ズイキ
        まずは、ズイキの甘酢漬け。素朴な味で、とっても美味しいです。
        きびだんご
        さらに、きび100%のきびだんご。
        きな粉(砂糖なし)をかけただけでいただきましたが、素朴で力強い味でとても美味しかったです。

        さらにここでも
        たね
        採り継いでいらっしゃる貴重なタネをいろいろいただきました。
        ごま、ささげ、オクラなどなど。

        お話を聞かせていただくだけでなく、いろいろ御協力いただき、本当にありがとうございました。
        皆様に教えていただいたことをきちんとまとめて形にして、お礼のご挨拶に伺おうと思います。
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        食生活の変化のパターン

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          今、能登里山里海マイスターの卒業課題に取り組んでいるのですが、私の題は「奥能登の長寿率と食生活調査」なのですが、食生活の変化のパターンについて調べていくと面白い記述がありました。

          小島麗逸大東文化大学国際関係学部教授が2003年に日本貿易会月報に寄稿された「中国の伝統的食文化の変化」に次のような記載がありました。

          〜以下引用
           近代的栄養学が浸透し、工業化と都市化が進行する経済社会条件の変化の下で、どの民族、国家も食文化の変化に一定の法則性がある。経済社会条件の主たるものは、①所得の増大、②都市化の進行、③大中家族から核家族への以降、④女性の社会進出の拡大である。
           これらの条件の変化に伴い、食文化は一定の時間差で次のように変化する。
          第1段階では、主食の中で雑穀・芋類の急速な減少。代わって米・小麦粉の増加。しかし、きびすを接して米食の減少と小麦粉食の比率の上昇。
          第2段階では、主食全体の消費の減少と副食比率の上昇
          第3段階では、副食の中で、動物性蛋白食品の比率の上昇とアルコール飲料の増加。
          第4段階では、食の簡便化の浸透。レトルト食品等の中食と外食の発展から、調理時間をできるだけ削減した画一的な食の誕生と、伝統食品の高級化、グルメ化と、二分極化の発生。
          〜引用終了

          これは、ちょっと面白い。
          何となく、言われるとそんな気になってしまうのですが・・・
          この変化のパターンは本当に正しいのか?という疑問が湧いてきます。
          「中国の伝統的食文化の変化」をみても引用先の記載もありません・・・

          そこで、食糧の供給量のグラフを見てみました。
          食生活の変化
          すると・・・太平洋戦争終盤〜戦後貧しい時期に一時的に雑穀や芋類の供給量が上昇しているものの、昭和に入ってから雑穀類の減少と共に米の供給量も減少しています。しかし、戦前からじわじわと小麦の供給量が上昇しています。
          日本では第一段階は、米増加を伴うこと無く、米の減少・小麦の増加に転じていることがわかります。

          戦後復興とともに、米・雑穀・芋類が減って行く中、野菜・果物・肉・乳製品・魚介類など副食の比率が上昇していることがわかります。この頃が第2段階でしょうか。

          そして、タンパク質供給量をみると、1960年以降に肉類・鶏卵・牛乳のタンパク質が増加していることがわかります。
          この頃が第3段階でしょう。

          現在はコンビニができ、より便利で簡便な加工食品が沢山できてきており、まさに第4段階目です。


          奥能登の長寿地域の聞き取り調査では、小麦粉食の比率は上がってないので、第一段階の途中で止まっている感じです。
          これが、長寿の一番の理由かもしれないなぁと感じています。
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