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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

金沢青カブ

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    明日、金沢青カブの種を播こうと思っています。

    金沢青カブは金沢で作られてきた在来種のカブで、かぶら寿司の原料として使われてきました。
    身が堅めで歯ごたえが良く、かぶら寿司にすると最高に美味しいです。
    しかし、栽培は難しいため、最近はめっきり少なくなり、F1の百万石青カブなどが多くなってきました。

    残念ながら、去年はあんまり大きくなりませんでした。本当に難しい・・・
    金沢青カブ
    本来なら直径10cmくらいのカブになるはずだったのですが、
    かぶら寿司
    かぶら寿司も一口サイズのカワイイものになってしまいました・・・

    しかし、種も採りました。
    金沢青カブ種取り金沢青カブ種
    きっと去年より自然栽培の畑に適合してくれるはず。
     
    今週の火曜日に大雨警報の中、耕耘機で耕してきました。
    明日午前中仕事をした後、午後から畝立てして、種を播きます。
    うまく育ってくれますように。
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    断食

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      月曜日から断食をしています。
      最近疲れもたまってたので、ここらでリセットです。

      今日で4日目ですが、大分身体が慣れてきました。
      断食しながらでも仕事できてますし、家族との夕食にも同席してますが、大丈夫です。
      香りの強い食事を隣で食べられるとちょっときついですが・・・

      今日尿検査をしたところ、ケトン体4+でした。
      糖を使い果たしケトン体をエネルギー源としている状態です。
      体重も4kgぐらい減りました。

      断食には身体のエネルギー代謝を切り替える作用があると思います。
      普段食べ過ぎて過剰な糖質を蓄えるように働く代謝から、蓄えたエネルギーを使う代謝に切り替える訳です。
      この切り替えの時に身体がチョットしんどいのですが、代謝が切り替わって慣れてくるとそんなに辛くなくなります。

      断食には、
      ①過剰なエネルギの消費
      ②休みなく働いている内蔵を休ませる
      ③脂肪にたまった有害物質を排泄する
      などの効果が考えられます。

      普段からエネルギーが足りない人は断食にあまり向かないかもしれません。というか、普段から半分断食しているようなものですからあんまり意味ないのかもしれません。

      1950年代にモスクワで精神病患者に有効な治療として取り入れられ、その過程で高血圧などにも効果があることがわかりました。
      ゴリアチンスク病院では喘息やアレルギーの患者さんに10日〜3週間の断食が行なわれ、効果を上げているようです。
      ドイツでも絶食療法が行なわれているそうです。
      https://www.youtube.com/watch?v=oA-eI2WQLRU&feature=youtu.be

      これは、自分でもやってみないと!!
      シンガポールでやった時は3日間水だけで絶食したのですが、今回は自家製蜂蜜梅ジュースと藻塩少々、あとは水だけでやってみたいと思います。

      期間はまだ決めてませんが、今まで宿便というものを体験したことがないので、今回は宿便が出るまでやってみようかなぁと思っています。
      断食終了後復食期が一番難しいのですが、もうすぐ町の風祭り(盆踊り)があります。これをどう乗り切るかが最大の課題になりそうだ・・・
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      長寿地域の食事の共通点

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        奥能登の長寿地域で聞き取り調査をしているのですが、長寿地域の食事にはとても共通点が多いことに気がつきました。
        ①まだまだ食材を自給している割合が高く、特に野菜は自分で食べる分を作っていること。
        ②必ず大豆を多く作っており、昔は味噌や豆腐も自分たちで作っていたこと。
        ③海藻を食べる習慣が必ずあること。
        この3つはどこも共通していました。

        まず、自給している食材が多いです。
        米は自分では作っていなくても、委託して作ってもらっていたり、隣の集落の方が作ったものを直接買ったりされています。
        調味料や魚は買っていらっしゃいますが、米・野菜・豆はほぼ自給されています。
        また、あまり加工食品を食べる機会もないそうです。

        長寿の地域には必ず家の近くに畑があって、様々な野菜が作られています。
        そして、ご高齢の方もご自分で畑に出ていらっしゃる方が多いです。
        さすがに93歳のおばあちゃんは畑に出てはいなかったですが、去年までは畑をされていたそうです!!

        自分で食べる分なので農薬もあまり使われていません。
        食べる分を採ってきて料理して食べます。
        ある意味、最高の贅沢ですよね。
        そして、お話を聞く限りはたくさん野菜を食べていらっしゃいます。

        さらに必ず畑には大豆が植えてあります。
        毎日何らかの形で大豆を食べていらっしゃいます。
        昔は、味噌や豆腐はどの地域も自分で作っていたそうです。

        そして今回聞き取り調査をした地域は山間部だったのですが、どこも海藻を食べる習慣がありました。
        行商の人が運んできてくれたり、たまに買い物に行った時に買ってきたりされています。
        昔は、海女さんがまわってきてお米と交換したそうです。

        ここまでは予想通りでしたが、予想とちょっと違うこともありました。
         
        長寿の地域では穀物の精白度が低いのではないかと思っていたのですが、皆さん白米を食べていらっしゃいました。
        しかし、昔は白米だけでなく、大麦やそば・きびなどの雑穀もよく食べたそうです。

        聞き取り調査をしていると、長寿の要因だけでなく、昔の奥能登の生活を垣間みることができます。
        うまく自然の恵みを利用して無駄なく生活する知恵に感心することが多いです。
        この知恵をきちんと引き継ぐことが、私達の世代の責任のような気もします。

        里山里海マイスター育成プログラム卒業しても聞き取り調査は続けていきたいです。
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        聞き取り調査

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          能登里山里海マイスター育成プログラムの課題のために、奥能登の長寿の地域で聞き取り調査を始めました。
          この調査がとっても面白いです。

          最初にお邪魔したのは、輪島市門前町白禿というところです。
          ここは奥能登でもかなり長寿率が高い地区です。

          白禿
          山の中にひっそりと佇む集落です。
          白禿 紫陽花と川
          僕がお邪魔したときはちょうど紫陽花や合歓の花が咲いていてきれいでした。

          この集落の93歳のおばあちゃんにお話をお聞きしたのですが、まだまだお元気で基本的に一人暮らししており、ご飯も自分で作っていらっしゃるそうです。

          今と昔の食事についていろいろとお話をお聞きしたのですが、やはり昔の話になるといきいきと話されます。

          ここで感じたのは最近までほぼ自給自足の生活をされていたということです。
          自分の食べる野菜は自分の畑で作るということを数年前までされていたそうです。

          さらに昔の生活は、非常に無駄がなく循環しています。
          例えば、草刈りした草は牛のえさになり、牛は田畑を耕すのに使われ、牛の糞は田畑の肥料になります。

          次にもう一カ所輪島市町野町井面にもお邪魔しました。
          ここも、かなり長寿率が高い地域です。
          町野川と山の間にある小さな集落です。
          井面町野川

          ここでは、85歳のおばあちゃんにお話をお聞きしたのですが、ここは今でもほぼ自給自足の生活をされています。
          おばあちゃんはまだ畑にも出ており、多くの作物のタネをとっていらっしゃるそうです。
          これって、在来種ってことでは??

          ここでは米一斗とブリ一匹を交換していたそうなのですが、ブリを一匹丸ごと買える家は少なかったそうです。
          昔はブリの骨も無駄にせずに使っていたそうです。
          ブリの骨も刻んで煎った豆と一緒に塩に漬けておき、味噌汁や煮物に少しずつ入れて使ったそうです。
          初めて聞きました。

          昔の能登の生活についていろいろ聞かせていただき、とても勉強になります。
          やはり、自給自足というのが長寿のキーになりそうな気がします。

          P.S.
          白禿も井面も、昔は大麦を育てていたそうなのですが、どんな種類の大麦を育てていたのかはわかりませんでした。
          昔から能登で栽培されていた大麦についてご存知の方がいらっしゃれば情報をいただけないでしょうか?
          お願いします。m(_ _)m
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          里山里海マイスター先進地視察

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            先週末は「能登里山里海マイスター」の先進地視察、2泊3日瀬戸内コースに参加してきました。

            受講生9人、先生2名の総勢11名なのですが、なぜか参加者のキャラが濃いこと・・・
            午前0時30分出発という日程も超ハード。
            そして、車中泊のはずなのにバスの中で宴会が始まり、最初の視察は朝7時から・・・

            視察先はそれぞれのメンバーが選びました。
            どこも素晴らしく、いろいろ勉強になりました。
            詳しく書いて行くとかなりの長文になってしまうので、それぞれの訪問場所をちょっとずつご紹介します。

            1.竹田城跡
             竹田城は山の上に立てられたお城で、別名「天空の城」と呼ばれています。
            秋には雲海の上に浮かぶ姿も見ることができるとかで、ここ数年一気に訪問者が増えたそうです。
            竹田城遠景竹田城城壁竹田城本丸竹田城眺望
            こりゃ多くの人が来るのも頷けます。
            雲海が出る頃にもう一度見に来たい。

            2.岩津ネギ
             岩津ネギは京都の九条ネギ系統の在来種だそうです。
            とてもおいしいらしいのですが、今は乾燥したものしかなかったのが残念です。
            11月から出荷が始まるそうなので、是非食べてみたい。
            種は門外不出だそうですが、苗は売ってました。
            岩津ネギの畑岩津ネギモニュメント

            3.広島の夜
             宿泊は広島でした。
            みんなでお好み焼きを食べ、それぞれ夜の町に消えてゆきましたとさ・・・
            お好み焼き
             
            4. 海人の藻塩
             蒲刈の砂浜で見つかった一片の土器、松浦さんという方がそこから10年あまりの歳月をかけ、縄文人たちがどのように塩を作っていたのかを解明されました。ホンダワラと言う海藻を海水につけ、乾かし、また海水につけ、乾かしと繰り返すことで、塩分濃度の高い鹹水を作り、土器で煮詰めて塩を作ったそうです。
             蒲刈ではこの藻塩を使って町おこしもされています。
            藻塩工場塩焼き場資料館

            5.瀬戸内海エコツーリズム協議会
             環境を守るひとが働ける場を作りたい。環境の保全・再生をビジネスとして成立させたいという熱い思いと取組みに感動しました。シンボルのスナメリにも会いたいなぁ。
            スナメリ

            6.メイドイン青空
             自然栽培でチャレンジド(障害を持って地域で生きる人達)の就労支援に取り組んでいらっしゃいます。
            代表佐伯さんの、野菜の立場で考える姿勢とパワフルな行動力、柔軟な発想に感動です。
            短い時間の中で圃場にも案内していただきました。私達の圃場にも来ていただけるかも。
            青空田んぼ青空畑

            7.道後温泉
            2泊目は道後温泉でした。
            「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われる本館の湯にもつかり、
            その後はまた宴会・・・

            8.讃岐でんぶく
             瀬戸内海で穫れる「なしふぐ」をブランド化。
            なしふぐは輸入物の食中毒で一時販売中止になっていたが、安全が確認された地域(3カ所)限定で販売が許可されているそうです。
            身が柔らかくて美味しい。
            ふぐ定食

            9.くにうみ神話の町づくり
             淡路市郡家商店街は阪神淡路大震災にて大きな被害を受けました。
            しかし、日本のルーツともいうべき「くにうみ神話」の舞台であることを活用し町づくりをしていくうちに、少しずつ住民がまとまっていきました。
            そして、くにうみ神話やいざなぎ神宮といった日本のルーツを広く伝えることに誇りを持って活動されています。
            皆さんのパワーがスゴいです。
            いざなぎ神宮いざなぎ鳥居

            と、盛りだくさんの先進地視察でした。
            これから、この経験をうまく生かせていけたらと思います。

            この濃いメンバーと学べて幸せでした。
            かなり疲れたけど・・・
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