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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

主体的に生きるということ

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    牛乳について学んでいると、牛がどのように扱われているのかについても興味が出てきます。
    日本の畜産の現場では、狭い所に押し込められ、濃厚飼料を食べさせられ、まるで牛乳製造マシーンのように扱われているところが多いようです。
    そうでないと、経済的に割が合わないから・・・

    でも、都会で狭いマンションに住み、加工食品を食べ・・・
    という生活は、乳牛とあまり変わらないような気もします。
    でも、乳牛は自分の生き方を決めることはできませんが、私たちは自分でどのように生きるのかを決めることができます。

    ところで、私たちは自分が食べるものを自分で決めているでしょうか?
     
    食べ物はスーパーやコンビニで買えるようになりました。
    便利になった反面、食べ物は買ってくれば済むものになってしまい、食べ物を集めたり、作ったりに関わることはほとんどなくなりました。
    それと共に、食べ物がどのようにしてできているのかもわからなくなってしまいました。

    食べ物が商品となり、経済が優先されるようになると・・・

    食べ物を経済の原理に委ねるとあんまりよろしくなさそうだなぁということは、容易に想像できます。
    そんな食べ物でもいいですか?
     
    ほんの数十年前までは、日本でも食べるものを自分で作って暮らしていくのが当たり前だったと思われます。
    皆さんも、少しでもいいので何か育ててみませんか?

    無駄に思えるかもしれませんが、自分でやってみることによって、とても大切なものが見えてくるのではないかと思います。

    とりあえず、主体的に生きるためにも、食べ物についてもう少し考えてみませんか?
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    食について考える会

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      来る6月17日(火)に、里山里海マイスターの同期生のご厚意により「食について考える会」をさせていただくことになりました。
      記念すべき第一回目はご希望にて「牛乳」をテーマにすることになりました。
      会場もマイスター同期生の長竹さんのご厚意で、オープン前の「能登島 Club Sans Souci」を使わせていただくことに・・・
      ありがとうございます。

      さて、内容をどんなものにしようか考え中なのですが、今回はシンガポールのときのようなセミナー形式ではなく、現状を提示してどうするのが良いかをみんなで考えるような形にしたいと思います。

      私自身も「ヨーグルトは摂った方がいいの?」と聞かれても、まだまだわからないことだらけで、えらそうに講義する程の知識もありません。

      ですので、今まで学んできたことを皆さんに伝えて、それをふまえてみんなでどうすれば良いのかを考えるような形にできたらいいなぁと思います。
      私とは違うバックグラウンドを持った人達なので、きっと面白いアイデアが飛び出してきそうな気がします。

      私たちは、ふだん牛乳がどのように作られていて、どのような問題が潜んでいるのかについて、あまり考えることがありません。
      今回はあえて深く考えていきたいと思います。その過程で様々な問題に触れることになると思います。
      牛乳を通して、今の社会のあり方や、私たちがその中でどう生きるべきか、ということを考えることができたらいいなぁと思っています。

      こりゃ、一回じゃ無理だな。
      という訳で、シリーズ化決定!!
      これから、ネタを集めて整理しなくちゃ。
      もし、ご参加希望の方がいらっしゃいましたら連絡ください。
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      奥能登・七尾市の長寿率と食文化調査

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        先日、能登里山里海マイスター育成プログラムの卒業課題中間報告会がありました。

        私は「奥能登・七尾市の長寿率と食文化調査」というお題で発表しました。
        このお題の背景については、以前能登の食文化調査という記事を書いたのでご参照くださいませ。
        近藤正二教授は長寿率として【70歳以上の人口/全人口×100】を使われていました。
        私は若い世代の流出の影響を少なくするために【75歳以上の人口/60歳以上の人口×100】を長寿率と定義しました。

        そしてQGISというソフトを使って長寿率のマッピングをしました。
        長寿率
        これが奥能登と七尾市の長寿率をマッピングしたものです。

        これに主要な道路を重ねてみると・・・
        長寿率+道路
        明らかに交通の便が良い所の方が短命で、交通の便が悪い所の方が長寿の傾向がありそうです。

        いろいろ要因を考えてみたのですが、私の仮説は・・・
        「食べ物をスーパーやコンビニなどで買うようになると短命になって、自給自足の習慣が残っている所は長寿になるのではないか」と、いうものです。
        この仮説を検証するために、これからフィールドワークに行ってこようと思います。
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        牛耕

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          みなさま、ゴールデンウィークはいかがでしたか?

          私は、福岡であしゆび講習会を受けた後、五島列島に行って来ました。
          福江空港
          五島列島には、エネルギー問題について真剣に考え、石油が枯渇した時に必要な技術を継承したいと様々な活動をされている先生がいらっしゃいます。今回はご縁あってこのドクターの所にお邪魔して来ました。

          まずは炭焼きを拝見しました。
          炭焼き
          能登とは炭焼き釜の形が違うそうで、五島では火を入れる所とは別に横に入り口があります。
          火入れ
          木を入れて入り口に封をしたら、火を入れます。
          完成までに一週間弱かかるそうです。

          そして、午後からは田んぼの荒起こしを牛でしました。
          モエちゃん
          メスのモエちゃんです。とってもおとなしくて人に慣れています。
          鞍装着
          鞍を付けて、鋤をつなぎます。この鋤も初めて見ました。
          牛耕
          そして、このようにして耕していきます。
          徐々にモエちゃんの鼻息も荒くなっていきます。私も少しだけやらせていただきましたが、慣れないとなかなか思った通りに行きません。難しいですね。
          2〜3時間で田んぼ一枚起こすことができました。トラクターよりは効率悪いですが、人間が起こすのに比べたら10倍ぐらい速いです。

          先生は、「石油がなくなればトラクターも動かない。その時に、牛耕の技術も道具も無くなっていてはまずいだろう」と考え、牛で耕すようになったそうです。
          トラクターより愛着も湧くし、放牧しておけば雑草をモリモリ食べてくれるし、しかも繁殖すれば増殖するし・・・良いこともたくさんあるそうです。

          確かに経済効率を考えると牛よりもトラクターの方が良いのかもしれませんが、自分の食糧を自給することを考えれば、牛で耕すというのもかなり魅力的だなぁと思います。

          最後にガンジー・自立の思想―自分の手で紡ぐ未来という本をお借りしました。
          先生はこの本を読み、エネルギー問題について真剣に考えるようになったそうです。
          ガンジーについては「非暴力・不服従」ぐらいの知識しかなかったのですが、今のエネルギーや食の問題の本質を第二次世界大戦前に見抜いてしまっているすごい人です。

          先生ありがとうございました。
           
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          代謝栄養療法セミナー

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            今回は、沖縄で代謝栄養療法をされている平良先生のセミナーに行ってきました。

            平良先生は医学会の慣習に囚われることなく、新しい診断・治療法を科学的な根拠とご自身の経験を元に作り上げられたスゴい先生です。

            人間の体は大人ならいつも変わらないように見えます。
            しかし古い所を自ら壊し、新しく作り替えることで、同じ状態を保っています。
            ですので、分子レベルで見ると、昨日の体と今日の体はかなり入れ替わっています。
            ここが、機械とは違う所です。

            人間は、呼吸したり、食べたり、飲んだりすることで、体を保ち、活動するためのエネルギーと材料を得ています。
            そして、そのエネルギーと材料が体の中でどのように使われているのかを代謝と言います。

            ですので、代謝がきちんと回っているかを診断することは、とっても大切なのです。

            しかし、病院に行っても代謝の評価をしてくれる所はほとんどありません。
            代謝について詳しい先生も少ないですし、詳しくてもそれが検査結果にどのように結びつくか、どのように治療すれば良いのかを知っている先生はほとんどいません。

            今回のセミナーでは、代謝の評価法について教えていただきました。
            様々な代謝の中から、重要な7つの代謝経路図を持ち出して、検査結果から代謝経路のどこがおかしいのかを評価していきます。
            この評価のためには、代謝に関わる幅広い知識と、代謝の異常で起こる症状に関する深い知識と経験が必要です。
            今回お話を聞いたからと言ってすぐに平良先生のように的確に診断し、治療できるわけではありません。
            しかし、このようなアプローチができることを知っているのと知らないのとでは雲泥の差です。

            代謝について評価を行い、治療をしていくことは、患者さんにとって非常にメリットのあることだと思います。
            今回教えていただいたことをしっかり生かしていきたいと思います。
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