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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

親子で楽しく学ぶ!やさい塾

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    7月27日に横浜で開催された「親子で楽しく学ぶ!やさい塾」に参加してきました。

    シンガポールで食育セミナーをした時に、「やさい塾のHPを紹介させていただいてもよろしいでしょうか?」とお伺いのメールを出してみたところ、「HPの何を紹介しても、何を使ってもらっても構いません」という太っ腹なお返事をいただいた上に、「内田悟のやさい塾 春夏 旬野菜の調理技のすべて 保存版」という本までいただきました。
    なんと、シンガポールまで送ってくださって、感激しました。

    そんなご縁があって、いつか「やさい塾」に出てみたいと思っていました。

    子供が夏休みに入ったタイミングで、ちょうど「親子で楽しく学ぶ!やさい塾」が開催されていたので、参加してきました。

    実際にいろんな野菜に触り、(茄子だけでこんなに!!)
    なす
    野菜の名前を覚え、それぞれの野菜の旬を学ぶという内容でしたが、子供たちも積極的に発言できる雰囲気があって、とっても楽しそうでした。
    しゅうま先生
    大人にとっても旬は意外と難しくって、勉強になりました。

    旬について学んだ後は、リラックスしながら・・・
    今回のテーマはトウモロコシということで、トウモロコシのポタージュと、ゆでトウモロコシをいただきながら、トウモロコシが育つまで、ヤングコーンのお話、トウモロコシのひげの秘密など、いろいろ面白いお話を聞かせていただきました。

    とっても甘くて美味しいポタージュでした。(写真撮るの忘れました・・・)
    レシピもいただいたので、明日作ってみます。

    今度は、本家の内田悟さんのやさい塾にも参加してみたいと思います。


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    能登あんがとう農園

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      一昨日能登あんがとう農園を紹介していただいたので、訪問してきました。
      ここは、ウチから車で10分ととっても近いところで自然栽培に取り組んでいらっしゃいます。

      あんがとう農園
      海外に出たこともあって、そこでやりたいことを見つめ直した上で、地元に帰って生きていこうと決意されたそうです。
      そして、本当に良いものを作りたいというこだわりから自然栽培に取り組むことになったそうです。

      私も、シンガポールから地元に帰ってきて、何か面白いことができないかと模索中です。
      食べ物の面から健康について考えているうちに、自然栽培に興味を持ちました。

      何となく似ているような気がして、初めてお会いした気がしません。
      今回は、少ししかお話しできませんでしたが、今度またゆっくりお話したいと思います。

      お土産に、ジャガイモいただきました。
      夕飯の主食に蒸して食べてみました。
      むしいも
      塩もせず、自家製ベジブロスのみで蒸したのですが、びっくりするくらい美味しいです。
      滑らか過ぎてジャガイモの食感ではありません。見た目からでも滑らかさがわかりませんか?
      さらに、雑味がなくて、しかもしっかりジャガイモの味がする。
      醤油糀いも
      醤油糀をちょっとつけて食べると、最高です。
      家族四人では多いかなぁと思っていたのですが、一瞬で食べ尽くされてしまいました。

      自然栽培の野菜ってびっくりするくらい美味しいですね。
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      「奇跡のリンゴ 木村秋則氏 講演会 未来を選ぶあなたの選択」

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        昨日、福井県の越前市で行われた、奇跡のリンゴ 木村秋則さんの講演会に参加してきました。

        木村さんのお話は、前回参加した「森・土・海は食のゆりかご、命のゆりかご」よりも冴えまくっててとっても面白かったです。
        とにかく、木村さんの笑いは、会場全体を和ませるパワーを持ってました。

        今、私が取り組もうとしていることは、まだまだ具体的にどうすれば良いかもわからないようなことです。でも、どっちの方向に進むべきかはなんとなくわかります。

        木村さんも農薬を使わずにリンゴをつくるという目標だけを持ち、具体的にどうすれば良いのかわからないまま、突き進まれ、最後には肥料も農薬も使わずにリンゴが実るようになりました。

        「一つのことに狂ってバカになればいいんです」
        と、木村さんはおっしゃってました。
        私も、もっともっとバカにならなければ・・・

        そして、高野誠鮮さんには実際に行動することの大切さ、自分のためじゃなくて利他的な目標を持つことの大切さを教えていただきました。

        みんなのためになることを、バカになって、成功するまであきらめずに行動し続ける。
        お二人のまねをすれば、何とかなりそうな気がしてくるから不思議です。

        よーし、頑張ろう。
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        田舎と都会

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          ウチの家族は3月までシンガポールに住んでいました。
          子供たちはシンガポールの日本人学校に通っていました。

          そこから、4月に田舎の小学校に転校してきたのですが、今の小学校の生徒たちの方が体が大きくて、がっしりしているように思います。
          始業式の時の歌声も、今の小学校の方が人数は少ないのに、はるかに声が大きい。

          妻とも、「こっちの小学校の方が体格いいよね。」という意見でまとまりました。

          これは、シンガポールよりも日本の小学生の方が元気というよりも、都会よりも田舎の子供たちが元気だということではないかと思います。
          食べ物の面から見れば、能登と東京は全然違いますが、シンガポールと東京は共通点が多いと思います。

          東京もシンガポールも、スーパーやコンビニやレストランがたくさんあり、いつでも好きな時に好きなだけ、おいしいものを食べることができます。
          しかし、加工された食品が多く、鮮度のいいものはあまり食べることができません。

          それに比べて能登は、じーちゃん・ばーちゃんが畑をしていて、自分の畑で野菜がとれたり、朝とれの新鮮なお魚が簡単に手に入ります。

          シンガポールと能登で暮らしてみて、都会と田舎のとても大きな差を実感しています。
          能登にずっと住んでいる人たちは気付いていないかもしれませんが、田舎はすごーく豊かなんです。
          田舎に残っている価値観にもっと誇りを持ってもいいんじゃないかと思います。
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          食事と医療の問題

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            今の医療は食事の変化に対応しきれていないように感じることがしばしばあります。

            食事の問題について考えてみると、
            1.エネルギー過剰
            2.微量栄養素欠乏
            3.有害物質摂取
            の3つが大きな問題点として挙げられると思います。

            エネルギー過剰に関しては、「メタボリックシンドローム」という概念が広まってきており、検診などでも評価されるようになってきました。

            しかし、微量栄養素欠乏や有害物質摂取に関しては、まだまだ十分な評価ができる体制ができていないように感じます。

            最近、栄養療法をされている先生方が、微量栄養素欠乏に対する評価を採血などからされるようになってきました。
            この方法は、微量栄養素欠乏が原因で体調不良が出ている患者さんには非常に有効なのではないかと思います。

            有害物質の評価に関しては、保険外ですが毛髪ミネラル測定にてある程度評価ができます。
            その他の物質に関しては、有機溶剤などの産業医が検査する項目が商業ベースにのっているくらいで、他の項目に関しては検査会社の項目にも載っていません。

            というわけで、現在の医療の体制では食事が原因となっている病気の評価をすることはなかなか難しいのではないかと思います。
            これから、食事の病気に対する影響について明らかにし、評価の方法を確立し、治療の体系を作っていく必要があるのではないかと思います。
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            The sea is longing for the forest. The forest is longing for the sea.

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              先日のトークイベント「森土海は食のゆりかご、命のゆりかご」に出演されていた、畠山重篤さんが中心となってすすめられている運動に「森は海の恋人」運動というものがあります。
              ちなみに、今日のタイトルは、森は海の恋人の英語訳です。

              「森は海の恋人」運動とは、海を豊かにするためには、川から流れ込む栄養分が不可欠であり、川の栄養分が豊富になるためには、豊かな森がなければいけない。
              というわけで、カキの養殖をされている畠山さんが中心となって、畠山さんが養殖を営んでいらっしゃる気仙沼に流れ込む大川の上流に、広葉樹の植樹を始めたことがきっかけとなって広がった運動です。

              このお話を聞いていると、海だけを見ていてもダメ、森だけ見ていてもダメ、川だけ見ていてもダメなのです。
              全ては繋がっていて、影響を及ぼし合っている。

              これは、医学にも言えることだと思います。
              人の体や、病気のことだけを見ていてもダメなのだと思います。

              私たちの体は、普段食べている食べ物や、飲んでいる水、吸っている空気からできています。
              ということは、食べ物のこと、水のこと、空気のことを知らなければなりません。
              食べ物について知るには、食べ物がどのようにしてできているのかを知らなければなりません。

              このように考えていくと、医師にはとても幅広い知識が要求されるはずです。

              食べ物のことだけ考えても、農家や畜産・酪農家、水産業などの食料生産に従事している方々からも学ばなければならないと思います。
              食品加工の実態を知ることも必要になるでしょう。
              環境問題についても考えなくてはならないと思います。
              当然、栄養や代謝に関する知識も必要でしょう。

              さらに、私たちの体に影響を及ぼすものは、食べ物だけではありません。
              あらゆることが体に影響を及ぼしています。

              これからの医師は、もっと多くの職業の方々と交流を持って学ばなければいけないのではないかと思いました。
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              森・土・海は食のゆりかご命のゆりかご

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                7月6日に東京農業大学で行われた、「森・土・海は食のゆりかご命のゆりかご」というトークイベントに行ってきました。

                演者は、
                映画「奇跡のリンゴ」のモデルになった、木村秋則さん。
                山地酪農で乳製品を作っていらっしゃる、中洞正さん。
                「森は海の恋人」で有名なカキ養殖家の、畠山重篤さん。
                の三人です。

                前半は、3人がそれぞれ単独で講演されました。
                リンゴ農家、酪農家、カキ養殖家と分野は違うのですが、同じ方向性を持っている同士という感じがあって、すごく楽しい雰囲気でした。

                しかも、3人ともお話がとても面白い。
                しかも、実践の中で培われたお話なので、参考になることが多く、本当に東京まで行って良かったと思います。

                例えば、畠山さんは三陸の漁場が豊かなのは、アムール川流域の森林でできたフルボ酸鉄がオホーツク海を通って、三陸まで来ているからだとおっしゃってました。
                となると、もしかしたら三陸の魚を食べた人のヘモグロビンは、アムール川流域から流れて来た鉄が原料になっているかもしれないということです。
                私たちの体を作る原料の循環は、私の想像を遥かに超える大きな大きな輪なのかもしれません。

                そう考えると、「身土不二」という概念もどうなんだろう?と思ってしまいます。
                私たちがとっても大きな物質の循環に支えられて生きているのなら、その土地のものにこだわりすぎてもしょうがない気がしてきました。

                他にもたくさん学ばせていただいたのですが、書き出すとキリがないのでこの辺にしておきます。

                ご興味ある方は、DVDも発売するそうです。HPにて予約受付をしてますので、是非ご覧になってください。おすすめです。
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                木村さんのリンゴ畑と腸内細菌

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                  降りてゆく生き方〜健康塾〜では、「奇跡のリンゴ」のモデルとなった木村秋則さんのリンゴ畑の写真をたくさん見ることができました。

                  木村さんのリンゴ畑は、普通のリンゴ畑とは違い、下草(雑草)がたくさん生えています。

                  下草はその場所ごとに適したものが生えてくるそうです。
                  例えば、人がたくさん通って土が固くなったところには、オオバコが生えてくるそうです。
                  そして、オオバコは根がまっすぐ深く入り、土を柔らかくしてくれるそうです。
                  土が柔らかくなると、徐々にオオバコよりも柔らかい土に適した草が生えてくるのだと思います。

                  確かにうちの畑のまわりでも、日当りの良いところにはススキが茂っていますし、ちょっと日当りの悪いところにはふきが生えています。
                  さらに、水はけの悪いところにはうわばみ草が生えていたりして、それぞれその場所に適したものがちゃんと生えています。

                  私は「下草の生え方と腸内細菌叢って似ているんじゃないか?」と思いました。

                  私たちの腸の中には、数百種類、百兆以上の腸内細菌が住み着いています。
                  それぞれの細菌が腸の中で、下草と同じように生存競争を繰り広げています。
                  結果として、最もその場所の環境に適した細菌が生き残って根付いていくはずです。

                  腸内細菌も腸内環境が変われば、変化していくと思います。

                  人の体で実験する訳にはいかないけど、畑で下草実験ならできるはず。
                  畑の草から、腸内細菌について間接的に学ぶことができるかもしれません。
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                  一切皆苦

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                    降りてゆく生き方〜健康塾〜に参加してきました。
                    内容も面白くて、参加して本当に良かったと思います。

                    健康塾が終わった後、講師の先生方とお話する時間をいただきました。

                    その会話の中で「ホメオスタシス」(生体恒常性)の話題になりました。
                    その際に「ホメオスタシスは自然の流れに逆らうことですよね。お釈迦様はそこを見抜いていらっしゃっていて、だからこそ生きることは苦しみだとおっしゃったのではないか?一切皆苦とはそういうことなのではないか?」という意味のことを講師の先生が言われたのを聞いて、妙に納得しました。

                    自然界にはエントロピー増大の法則があり、私たちの体は壊れる方向に向かうのが自然な流れなのです。

                    私たちが生きるためには、この流れに逆らって、体を保たなければなりません。
                    そのために、私たちはわざと体を壊したり、再構築をしながら体を保とうと常にがんばっているのです。

                    そう考えると、なぜ食べなければならないのかが見えてきます。

                    体を再構築するためには、材料とエネルギーが必要です。
                    私たちはこの材料とエネルギーを得るために食べなければならないのです。

                    と、いろいろ妄想をしながら、改めて「降りてゆく生き方」の奥深さ、お釈迦様のすごさを再認識しました。
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