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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

洗い物

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    最近、台所に立つ機会が増えています。
    もちろん料理もしているのですが、食器を洗う機会も多くなりました。
    食器を洗っていると、最近洗い物が楽になってきていることに気が付きました。

    我が家では、最近油の使用量が減って、肉もあまり食べなくなりました。
    すると、お皿洗いがとっても楽チンなのです。

    野菜や果物、穀物や豆などの植物性の食品をあまり油を使わずに調理して食べた後の食器は、洗うのがとても楽です。
    洗剤を使わなくても、水だけでそこそこきれいになります。洗剤を使うにしても、極少量で大丈夫です。

    でも、肉や油をたくさん使った料理を食べた後のお皿は、こんな訳にはいきません。
    洗剤できちんと洗ったつもりでも、なんとなくヌメッとした感じが残ります。
    「こんなヌメッとしたものを体の中に入れていたら、動脈硬化とか起こってもおかしくないなぁ。」と思います。あんまり根拠はないですが・・・

    肉や油だけでなく、市販のカレールーなども、お皿がドロドロになります。
    結構油が入っているんでしょうね。

    つまり、食事を変えることで、洗い物も楽になって、洗剤の使用量も減らせるので環境にもいい!!
    奥様方、お食事をヘルシーにして、家事と環境の負担を少しだけ減らしてみませんか?(笑)
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    ディップ

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      今日は、ディップを作りました。
      なぜディップかというと、サラダにかけるドレッシングの代わりにもなるし、パンに塗るバターの代わりにもなるし、温野菜につけても美味しいし、油を制限したヘルシー食生活には強力な味方になってくれるのではないか?と思ったからです。

      まず、ひよこ豆でホムスを作ってみました。
      「心臓病は食生活で治す」にのっていたレシピです。
      ひよこ豆の缶詰一缶に、レモン汁、レモンの皮、ベジブロス、醤油などを入れてフードプロセッサーにかけました。
      ホムス
      ごまのペーストが入っているものが多いみたいですが、油が多くなるのでこの本では入れないで作っています。
      味は・・・・まだまだ、改善の余地がありそうです。
      これから研究して、もっと美味しいものを作っていきたいと思います。

      さらに、ウズラ豆の味噌ペーストです。
      こちらは、「べにや長谷川商店の豆料理」という本のレシピです。
      ウズラ豆を茹でて、味噌、ニンニク、醤油、煮汁、オリーブオイル少々を加えてフードプロセッサーにかけるだけ。
      ウズラ豆の味噌ペースト
      こっちは美味しい!!
      煮汁をきちんと使えば、オリーブオイル無くても美味しくできそうです。

      そして、余ったウズラ豆で「ウズラ豆とレンコンのハンバーグ」を作ってメインディッシュ完成です。
      それでは、いただきます。
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      マクドゥーガル式「完全自然食健康法」

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        マクドゥーガル式 完全自然食健康法という本を読みました。

        この本で薦められている食事法は、エセルティンJr.博士の「心臓病を食生活で治す」やコリン・キャンベル教授の「The China Study」とも共通点が多く、私が考えていたこととも非常に共通点が多く、共感できる食事法です。

        基本方針は、動物性食品は食べない、加工食品や精製食品は食べない、油・脂肪を加えないなどなど、エセルティンJr.博士の食事療法と非常に良く似ていますし、China studyの結果とも矛盾しません。

        そして、現在の食の乱れの原因を考えても、非常に理にかなった食事法だと思います。

        この本で特に感心したのは、食品をカテゴリーに分けて、それぞれのカテゴリーの食品達とどのように接すれば良いかを、具体的に教えてくれている点です。
        他にもレシピなど、実践のための情報もたくさん書いてあります。

        実は、ウチの食事も完全ではありませんが、この食事法にかなり近い食事になっていましたので、びっくりしました。
        きっと、基本的な考え方がすごく良く似ているのだと思います。

        ただ、私は外食の際にはあまり気にせず食べるようにしているのですが、この本では外食の際にどうするべきかまで、きちんと指導してあります。
        まだまだ私は甘いんだろうなぁと思います。
        そんな私でも、1年で10kg以上の減量に成功して、体調も良くなっているので、きっとキッチリこういった食事法を実践すれば、きっと多くの人が健康になれるのではないかと思います。

        私も自分なりに食事法を考えてみたいと思いますが、根本的にはこの食事法に近いものになりそうです。
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        F1種

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          昔と比べて野菜の味が変わったと思うことはないですか?

          その原因として、肥料や農薬や農業の方法ももちろんあるのですが、種も昔とは変わってきているのです。

          最近の種はF1種というのが多くなっているそうです。
          F1種というのは、ちょっと性質の違うもの同士を掛け合わせた雑種の一代目らしいです。
          なぜ、わざわざそんなことするのでしょう?

          雑種強勢というのがあって、雑種の一代目は生命力の強い固体が生まれるのだそうです。
          そして、メンデルの法則から優性の性質ばかりが出てくるので、均一に成長し、揃いも良いのだそうです。
          そんなわけで、実が大きく割れにくいとか、見栄えが良いとか、特定の性質を持ったものを掛け合わせてF1種が作られるようになったようです。
          ですのでF1種のタネからは、生命力が強く、形が揃っていて、育てやすいものが育つという訳です。

          では、F1種のデメリットはなんでしょう?

          まず、自家採種ができません。
          F1種から自分をタネを取って、育てたものは、様々な性質に対して1/4の確率で遺伝的に劣勢の性質が出てくるため、形や性質がバラバラになります。
          一度F1種の便利さに慣れてしまうと、毎年F1種のタネを買わなければならなくなってしまいます。

          そして、成長が早くなるように改良されていることが多いため、味がイマイチなことが多いとか・・・
          美味しいF1種も理論的にはできそうな気がするのですが、きっと育てにくいとタネが売れないんでしょうね。

          反対に、その土地の中で、何代にもわたって選別・淘汰され、受け継がれたものを固定種というそうです。
          固定種は、自分でタネを採ることができますし、美味しいものも多いそうです。

          今、タネはF1種が主流になっていて、固定種のタネが少なくなっているそうです。

          私達の、気付かないところから食がどんどん変わって来ているのですね。
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          日本人にしかできない「気づかい」の習慣

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             一昨日、ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣の著者、上田比呂志先生がシンガポール初公演を行うとのことで、参加させて頂きました。

            上田先生は、料亭の家に生まれ、小さい頃から思いやり、気づかいを叩き込まれ、三越、ディズニーで研鑽されたそうです。ディズニーのエピソードは感動的で、泣きそうになりました。

            上田先生は「ディズニーには『お客様をHappyにする』という企業理念があって、その実現のために徹底的に努力している。お客様にHappyになって頂くためには、スタッフがいきいきしていなければならないので、従業員満足度を上げるセクションまで作って、そこに大きな資本を投下している」といった趣旨のことを仰っておりました。

            これは、僕が栄養を勉強して行くうちに感じていた「食糧生産・食品加工の分野では、経済効率性が優先されることによって、顧客の健康のために良くない商品が作られるようになってきた。」という問題に、ディズニーは嵌っていないということだと思います。

            そこで、講演終了後に上田先生に質問させて頂きました。
            「食糧生産・食品加工の分野では経済効率性自体が目的になってしまい、いろいろ問題が出てきているのに、なぜディズニーは経済効率性と『お客様をHappyにする』という企業理念を両立することができているのでしょうか?」と・・・

            上田先生は「やはり、企業理念を実現するための演出や仕組みが大切。そして、お金はエネルギーですから、エネルギーの使い方を間違えないようにすることが大切」と真剣に答えて下さいました。

            これは、僕も以前から考えていたことで納得です。

            さらに、家に帰って妻と食品分野とディズニーの違いについて議論をしました。
            妻は、「ディズニーはお客さんも楽しみに来るわけだから需要と供給が一致するけど、食品分野ではお客さんは必ずしも健康的な食事を求めているわけではない」という指摘を受けました。

            これも、以前から感じていたことで納得です。

            つまり、僕がいくら健康的な食事を広めたいと思っても、一般の人達は今の食事の現状を把握できていないし、食事に疑問を感じる人すら少ないし、健康的な食事を本気で望んでいる人も少ない」ということです。

            ということは、僕がするべきことは・・・
            「現在の食事の現状をできるだけ多くの人にお伝えすること。」
            「どうすれば、より良くなるかをきちんと示せるようになること。」
            「健康的な食事に興味を持ってくれる人と交流させていただくこと。」
            これだけできて、やっとスタートラインに立てるのではないかと思います。

            はぁ、なんか結構大変だなぁ・・・

            でも、上田先生に質問させていただいたことで、なぜか頭の中が整理されたような気がします。ありがとうございました。


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            デザート

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               最近、甘いものが食べたくなった時に、簡単で、おいしいデザートがあったらいいなぁと思ってデザートメニューをいろいろ考えています。

              できるだけヘルシーなデザートにするために、色々条件を考えてみたのですが、
              1.甘味料は使わないこと
              2.動物性食品は使わないこと
              3.精製したものもできるだけ使わないこと
              この3つの条件を満たすものをいろいろ考えてみることにしました。

              まず、「心臓病は食生活で治す」に出ていたレシピです。
              パイナップル
              「パイナップルパラダイス」と名付けられてました。
              水切りした絹ごし豆腐とパイナップル、バニラビーンズ少々をミキサーにかけるだけ。
              豆腐の水切りが甘かったのか、ドロドロした感じですが、味はそこそこ美味しい。
              パイナップルを凍らせておいて、シャーベットにしても美味しいかもしれません。

              オレンジ
              つぎは、オレンジのスイートポテト&パイナップルソース和え。
              一昨日の僕の主食だったサツマイモを見て、妻が「パイナップルとサツマイモは合うと思う」と言った一言からできました。
              皮付きのままサツマイモを茹でて、パイナップルと一緒にミキサーにかけます。
              それを角切りにしたオレンジに和えて出来上がりです。
              パイナップルパラダイスよりこっちの方が美味しい。

              焼きバナナ
              最後に、焼きバナナwithカカオパウダー。
              バナナを皮ごとオーブンで焼いて、皮をとって、カカオパウダーをかけて出来上がりです。
              シンプルだけど一番美味しい。

              皆さんもいいレシピがあったら教えて下さい。
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              「老病死に勝つブッダの知恵」

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                 今回はスリランカの初期仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラさんの「老病死に勝つブッダの智慧―心と健康の因果法則 (サンガ新書) 」という本を読みました。

                栄養の勉強をしていると、ついつい木を見て森を見ず状態になってしまって、よくわからなくなってしまうことが多くあるのですが、この本を読んで腑に落ちることがいくつもありました。

                例えば、「健康は幸せになるための道具であって、目的ではない」こと、栄養の勉強をしていると、細かいことにこだわりすぎて、健康な食事自体が目的になってしまうことが往々にしてあります。
                健康な食事をすることが人生の目標ではありません。細かいことを考えすぎるよりも、基本的なことを押さえた上で、本当にやるべきことをして各々が幸せになることの方が大切です。
                食事について考えすぎて、やるべきことができなくなるのでは本末転倒です。

                そして、この本では、心と体のこと、心と病気のこと、そして死について深く、しかしわかりやすく考察されています。

                この本の中には「死の瞑想法」なるものが出てきます。
                人の命は儚いもので、誰も死がいつ訪れるのかわかりません。そして、決して逃れることはできません。
                そこで、死がどのようなものかを観察し、美化したり、過度に厳粛に受け止めるのではなく、客観的事実として冷静に見ようとするものです。
                そして、逃れることのできない死について考えることで、今をどう生きるかについて考えて生きましょうというものです。

                振り返ってみると、医師というのは、嫌でも人の死を観察しなければいけない職業です。
                これまで、無意識のうちに「死の瞑想法」をやっていたような気がします。
                多分、一般の人よりも死を多く見てきている分、他の人に比べると死を具体的にイメージできるようになっていると思います。
                でも、自分でもこんな風に意識したことはなかったのですが・・・

                きっと、戦争を知っている人達は、もっと真剣に死と向かい合っていたのだと思います。

                いままで、ブッダについても良く知らなかったのですが、ブッダの教えは偉大ですね。


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                「心臓病を食生活で治す」を読んで

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                  今回は、心臓病は食生活で治すを読みました。

                  アメリカの外科医、エセルティンJr.博士の虚血性心疾患に対する食事療法です。
                  実際にこの治療をきちんと行った患者さんは、ことごとく虚血性心疾患から回復しているそうです。

                  その食事の方法はシンプルで、プラントベースのホールフードで、オイルを使わない、動物性食品も摂らないというものです。
                  これは、コリン・キャンベル博士の「China Study』と同じです。

                  実際、エセルティンJr.博士とキャンベル博士は仲良しみたいですし・・・

                  僕には、動物性食品自体が悪いのか、動物性食品の質が悪いからダメなのかを判断する知識がありません。しかし、動物性食品を止め、精製していない植物性の食事に変えることで、実際に狭心症が改善している人がいるみたいです。

                  しかし、この治療を行うには、患者さん自身の主体性とノウハウが必要です。
                  心臓病にはなっていないけど、予防の効果もあるだろうし、まず自分で試してみるか・・・
                  自分でやってみないと、食事を変えるのにどんな苦労があるのかよくわからないですしね。

                  この本の後ろの方には、いろいろレシピも出ているし、少しずつ実際にやってみようと思います。

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                  べてるの家

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                    「べてる」ってなんだ?と、思われる方が多いと思います。
                    「べてるの家」は北海道の浦河にある、精神障害を持った人達などが、共同で活動する場です。
                    昨年シンガポールで初上映された「降りてゆく生き方」という映画のモデルの一つになっていて、そこから興味を持ちました。

                    ここの活動で面白いのは、みんな自分の弱いところをさらけ出して、みんなで研究にしてしまうことです。そして、病気を治すのではなく、自分を客観的に見ること、仲間達と困ったことを共有してつながっていくことで、病気に苦しみながらも主体的に生きて行けるようになって行きます。

                    でも、これって精神障害だけに限った話ではない様に思います。
                    今は、病気になって病院に行くと、「医師が診断して、指示を出し、患者はそれに従う。」という、形式がほとんどです。

                    でも、栄養療法をやろうとすると、医師が24時間アドバイスすることはできませんから、患者さんに主体的に食べ物を選んでもらわなければなりません。
                    でも、患者さんはそれまで良い食事を主体的に摂れていなかったから病気になっていた訳で、ここにいかに介入して行くのかが大切になってくると思います。

                    栄養療法をやるのは患者さん自身ですし、患者さんに主体的に取り組んで頂くことが必要です。そして、客観的に自分を評価する目も必要です。
                    さらに、うまくいかないことを話せる他の栄養療法をやっている仲間とつながることは、きっとモチベーションの維持に欠かせないことだと思います。

                    こう考えると、「べてるの家」の介入の方法は、栄養療法をする際にとっても参考になるのではないかと思います。
                    一度、見学に行きたいなぁ。
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