お薬と栄養と細胞間の情報伝達
60兆もの細胞が協調しあいながら生命を営んでいます。
協調するためには、どうするべきかを判断するための情報が必要です。
というわけで、細胞間の情報を伝えるシステムが体にはたくさん存在しています。
ホルモンやエイコサノイド、神経伝達物質、各種サイトカインなどなど、まだまだ全貌が解っているとはいえない状況です。
インターロイキンだけでも23番までは見たことあるので、全ての情報伝達物質を数えると数百種類(もっとあるかも)になると思います。
細胞はこれらの因子を使って状況を伝え合い、情報を受けた細胞は適切な反応をするようにできています。すごいですねぇ。
今までのお薬はニセモノの情報伝達物質で、細胞が情報を受け取るところ(受容体)に作用して、効果を発揮するものが多いです。
最近は、細胞が情報を受け取った後、細胞の中でどのように反応が進んでいくのかについても少しずつ解ってきています、で、細胞内で情報を伝える経路に作用するお薬も出てきています。
ただ、細胞内の情報伝達の仕組みは複雑で(細胞間の情報伝達も十分複雑ですけどね)、いろんな因子が影響しあっているため、まだまだわからないことだらけの状態です。
そして、栄養も細胞の構成成分や情報伝達物質の材料や機能をコントロールすることで、治療につなげられる可能性があるのではないかと思っています。
お薬はニセモノの情報伝達物質を使っていますが、栄養は本物の情報伝達物質を調節できるかもしれませんしね。
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- 2011.07.28 Thursday
- 統合医療
- 16:27
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- by dr-kwan