甲田光雄先生の少食健康法
甲田先生は断食や少食療法で有名な先生です。
この本には、少食にすることにより様々な病気が治る例がたくさん出てきます。生活習慣病には少食は良いのはわかります。
アトピー性皮膚炎や関節リウマチ、気管支喘息などにも効果があるとのことです。これは少食にすることで活性酸素の産生が減るからかもしれません。
確かに活性酸素はミトコンドリアで呼吸によってATPを産生する際に発生するものであり(他にもありますが一番多いのは呼吸だと思います)、摂取エネルギーを減らすことでATPの産生が低下すれば活性酸素は減りそうです。
仙人食などという一日50kcalのみという極端な少食も紹介されていますが、これはにわかには信じがたい・・・
そして、様々な病気の原因として宿便を挙げておられます。
この宿便についてはちょっと異議があります。
甲田先生は「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた場合、腸管内に渋滞する排泄内容物を総称して宿便という。」とおっしゃっておられます。
でも、僕が大腸カメラをする際、下剤を飲んでもらうとほとんどの人はおよそ半日で腸の中はきれいになります。ダブルバルーン小腸内視鏡でも宿便らしきものはあまり見かけません。
だとすれば宿便の解消法は大腸カメラ用の下剤を飲めば良くなってしまいます。
腸の粘膜はターンオーバーが速いので数日で入れ替わります。
宿便排出後体調が良くなるということも考えると、次のような仮説は成り立たないでしょうか?
脂溶性の有害物質の排泄経路は今まで肝臓から胆汁を通しての排泄が考えられてきましたが、脱落する腸粘膜の細胞内に有害物質を集め、それを脱落させ排出するのが宿便。
まったく科学的根拠のない仮説ですが・・・
断食や生菜食療法にもちょっと興味はありますが、まだまだ勉強不足です。
とりあえず一回自分でやってみたい。
次は断食とローフードの本を読んで見ます。
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- 2011.04.28 Thursday
- 食事法
- 22:21
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