有機農家の誇り
会場に入ると、オーガニック野菜や製品が所狭しと並んでいます。
ステージではトークセッションが行われており、有機米生産者の方のお話を聞くことができました。
まず印象に残ったのは、経済的には難しくても皆さん有機農業に誇りを持って仕事をされているということ。
私は、農家も医師も人を支える仕事であり、農家の皆さんには「食の安全を守る=命を支える」という誇りが、医師には「患者さんを健康にする」という誇りが必要だと思います。
そして、その誇りを保つためには、経済の問題を優先してはいけないことが多くあると思うのです。
日本がTPP参加に前向きとの報道がされていますが、もしTPPに参加すれば農業も大きなグローバリゼーションの波にさらされることになります。
日本で誇りを持って有機農業を営んでいる農家の皆さんが、加盟国の安い製品との競合を余儀なくされ、さらに厳しい状況になっていくでしょう。
こういう製品の多くが経済の法則が優先され農薬や化学肥料たっぷりの大量生産の製品です。
このような、製品を食べていては日本人は健康を保つことができません。ますます生活習慣病が増大していくことになるでしょう。
TPPに参加するにしてもしないにしても、大事なのが消費者の意識だと思います。
多くの人が有機栽培でつくった農産物を食べたいと思うようになれば、その分有機農業が発展できます。
健康を維持するためには食べ物がいかに大切かを伝えることで消費者の意識を少しでも高められたら、少しでも有機農業の発展に貢献できるのではないかと思いました。
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- 2011.02.28 Monday
- 農業
- 18:38
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- by dr-kwan