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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

放射性物質について考える

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    福島の原発事故はシンガポールでも注目されています。

    シンガポール人たちも日本のことを心配してくれていて、ローカルのスタッフが募金をしてくれたりしています。シンガポール人たちの気持ちは本当にありがたいです。


    しかし、原発の状況は思わしくないようですね・・・

    圧力容器が破損して放射性物質が漏れているようで、タービン建屋外の立抗のなかの水が汚染されているそうです。

     

    決して皆様の不安をあおるつもりはないのですが、医師は常に最悪の事態を想定してどうするべきかを考えるように訓練されております。

     

    本日の産経新聞の記事では放射性ヨウ素131やセシウム134が海にも流出しているとのことです。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033011220017-n1.htm

     

    というわけで、放射性物質の汚染について考えてみたいと思います。

     

    .茱α

    何種類かの放射性同位体があるようですが、

    ヨウ素131(半減期8.06日)

    ヨウ素133(半減期20.8時間)

    などがウランの核分裂によってできます。

     

    ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要で、甲状腺に取り込まれる性質があります。

    人間の体は、普通の放射性ではないヨウ素と、放射性同位体の区別ができません。

    甲状腺がヨウ素131やヨウ素133を取り込むと、長期間放射線に晒されることになり甲状腺癌や甲状腺機能障害の原因となります。

     

    放射性ヨウ素が体の中に入った際に、普通のヨウ素で甲状腺が満たされて、もう取り込む必要がない状態になっていれば、放射性同位体は甲状腺に取り込まれないまま排泄されます。したがって、被爆の可能性がある人はヨウ素剤を服用することにより、甲状腺の被害を減らすことができます。

     

    海藻にはヨウ素がたくさん含まれていますので、ヨウ素剤がない場合には代わりになるかもしれません。

     

    半減期が比較的短いので、汚染源がなくなれば3ヶ月程度で問題なくなるのではないでしょうか?

     

     

    ▲札轡Ε爍隠械掘僻掌佐30.1年)

    この記事で測定されているセシウム134は半減期2.06年です。

    しかし、チェリノブイリの事故でもセシウム137の方が問題になっていたようです。

    なぜセシウム134の方を記事にしたのかよくわかりませんが、今回の事故で当然セシウム137も漏れていると思います。

     

    生体内での半減期は70日、体内でガンマ線を放射し、将来的にガンが発生する要因になる可能性がありそうです。

     

    食べ物から摂ったり、呼吸して吸い込むことにより体内に取り込まれます。

     

    一部のきのこ、魚などで生物濃縮が起こるようです。

    http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnlabstract_ja.php?cdjournal=radioisotopes1952&cdvol=48&noissue=4&startpage=266

    ぶりやかつおなどで濃縮係数(生物中濃度/海水中濃度)が100を超えています。

    つまりこれらの魚では海水中の濃度の100倍に濃縮されるということです。

     

     

    プルトニウム239(半減期2.41万年)

    アルファ線を出すので、外部被爆よりも内部被爆の方が問題になります。経口摂取の場合はあまり吸収されませんが、呼吸で吸い込むと肺などに長くとどまり肺がんの原因となりそうです。

     

    今回の事故で東電はプルトニウム測定の設備がないので測定していないとのことでしたが、外部委託で測定したところプルトニウムも検出されています。

    半減期が長いだけに一度汚染されると、長期間影響が出そうです。

    もっと十分な情報が必要な元素だと思います。

     

     

    などなど調べてみると、確かに“直ち”には健康被害はないかもしれませんが、汚染物質を少しずつ吸入したり食事から摂ったりすることで少しずつ被曝し、何十年か経ってからガンを発症するというリスクはあると思います。

    放射線は細胞分裂の激しい細胞がより大きな障害を受けます。ということは、僕みたいなオッサンよりも子供たちが大きな影響を受ける可能性が高いということです。

     

    このリスクに対してどう対処していくべきかを今のうちに考えておくべきではないかと思います。

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