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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

子供の偏食

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    先週は、なぜか診察中患者さんとの会話の中で子供の偏食の話が出てきたので、子供の偏食について少し考えてみたいと思います。

    子供が最初に口にするのは、母乳やミルクです。
    母乳やミルク100g中には糖が約7g入っており、ほんのり甘い味がするそうです。

    母乳で育った子と、ミルクで育った子でどっちが偏食が多いか、などにも興味はありますが、資料がないのでここでは触れません。

    次に少しずつ離乳食を与えていくことになります。
    最初は果汁を飲ませることが多いと思うのですが、果物は母乳よりも甘いものが多いので、そのままあげてしまうと甘い味に慣れてしまいます。少し薄めて母乳くらいの甘さにしてあげた方がいいのではないかと思います。

    果汁に慣れてきたら、ウチでは次に重湯もあげてましたが、ここで塩味をつけてしまう必要もあまりないのではないかと思います。
    赤ちゃんは母乳の味に慣れてますので、あまり塩味をつけなくても食べると思います。

    その後は、ウチの子供達は軟らかく蒸したブロッコリーとか食べてたような気がします。

    とにかく、あまり余計な味付けはせずに薄味に慣れさせること。そして、人工的な味付けではなく、素材の味を感じてもらえるようにするのが良いのではないかと個人的には思っています。

    離乳食で甘いものや塩辛いものに慣れてしまうと、自然な食材の味ではなくて、人間が後からつけた味に慣れてしまいます。

    そして、離乳食を期に、親も濃い味から素材の自然な味を楽しむ習慣をつけることができれば理想的なのではないかと思います。
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    食育

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      私はシンガポールにて、食育セミナーなど行なっています。
      しかし、「そもそも食育って何?」と聞かれても、よくわからない、という方が多いのではないかと思います。

      食育という言葉の起源としてよく言われているのが、明治31年に発行された、石塚左玄著「食物養生法」という本です。
      この本の中の食育は、食養生法により子供の心身を育むというような意味で使われているようです。

      さらに、元祖「美味しんぼ」とも言えそうな、明治時代の料理小説「食道楽」の中にも食育が登場しています。
      こちらは食べ物に対する知識を深め、よい食べ物を食べさせることによって子供の心身を健全に育むというような意味で使われているようです。

      1993年には当時の厚生省より「食育時代の食を考える」が出版されています。
      最近の食育は、子供に対して「食」の教育をするという面もありそうです。

      そして、私達の食育はもっと深く、「食について考えることから、自分の生き方を見直してみましょう」という感じになっています。

      しかし、一般的に「食育」というのは非常に意味があいまいでわかりにくい単語だと思います。
      あまり具体的に食育についてイメージをすることができないので、なんとなく格好がつくのですが、結局よくわからないということになりがちです。

      何か、もっとみんなが共通のイメージを持てるいい言葉は無いものでしょうか?

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      伝統食は難しい?

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        W.A.Price博士は、「食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響 」にて、伝統的な食事を摂っている限り、虫歯や様々な退化病にならずに健康に生きてゆくことができることを示してくれました。

        しかし、現実問題として私たちは近代化された社会の中で生活しています。
        いきなり、先住民達のような生活をしろと言われてもなかなかできるものではありません。
        多くの人達に実践していただくには、今の現状を認めた上で、どのように改善してくべきかを示ことが必要なのではないかと考えています。

        つまり、先住民達の食事と、現在の私たちの食事を比較して、どこが変わってしまったのかを検証し、今の状況の中でできることは何かをきちんと考えなければならないのではないかと思うのです。

        しかし、フード・インク [DVD]を見ると、今の社会では伝統的な食事を摂ろうと思っても、良質の食材を手に入れることもなかなか難しい状況です。
        今の社会で生きていく以上、この中でいかにうまく栄養を取り、健康に生きてゆくかという知恵が必要になってきます。


        私は、できるだけ多くの人とこの知恵を共有したいと思っています。
        日本に帰国したら、そのための活動をしたいと考えています。


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        Down to Earth 食育セミナー
        チケットはブックマートセントラル店
        (MRTクラークキー駅直結セントラル2F)にて好評発売中!!

        日時:2012年10月21日(日)9:30〜12:30 開場 9:15
        会場:シンガポール日本人会 ファンクションルーム
        費用:50ドル(GST込み)
        全席自由席、講演は日本語のみ、チケット前売のみ(当日券はありません)
        チケット取扱店:ブックマート・シンガポール・セントラル店(MRTクラークキー駅ビル)
        主催:H SEEDS          お問い合わせ&ご予約:hseeds@live.jp
        Facebook Page:
        http://www.facebook.com/hseeds.harumi
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        「不食の時代」

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          今回は「不食の時代」というDVDを見ました。

          先日、渋谷アップリンクで「モンサントの不自然な食べもの」を見た際に買って来たDVDです。

          このDVDは、断食療法で有名な甲田光雄先生の治療を紹介したDVDです。

          主役の森さんという方は、脊髄小脳変性症という病気を患い、西洋医学では治らないといわれ、甲田先生の断食療法や生菜食療法で病気を克服された方です。

          森さんは、断食や生菜食を続けるうちに、体重が増え始め、さらに少食にしていくということを繰り返すうちに、1日に自家製青汁一杯とサプリメントのみで生活するようになりました。
          10年以上この食事を続けていて、健康に生活できていらっしゃるそうです。

          ご本人が映画に出演されているのですが、どちらかというとぽっちゃりされていて、とても1日80kcal で生活されているとは思えない体型です。

          私は以前「エネルギー」という記事で、エネルギーは必要最低限が良いのではないかと書きました。
          医学的には、寝ているだけで必要な基礎代謝量というのがあって、私の場合は1600kcalくらいが基礎代謝量になります。
          ですので、必要なエネルギー量は基礎代謝量+活動するためのエネルギー量というのが常識なのですが、この映画の事例はこの常識を覆すものです。

          しかし、先日お会いした福岡の安藤先生も1日1000kcal程度で生活されていたそうですし、甲田先生も1日750kcal程度だったと聞いています。
          お二人とも、寝てばかりいた訳ではなく、精力的に活動されていた先生方です。

          ということは、基礎代謝についてもう少し考えてみる必要があるのではないかと思います。
          少食になると、消化吸収に必要なエネルギーがいらなくなるので、基礎代謝が減る。
          飢餓状態になると、省エネ代謝パターンに切り替わって、エネルギーが少なくてもやっていけるようになる。
          など、いろいろ考えられます。

          しかし、森さんのように1日80kcalで健康に生活されている方がいるというのは、衝撃的です。
          私には、必要最低限のエネルギー量がどれくらいなのか、ますますわからなくなってきました。
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          薬膳料理教室

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            今日は妻がミッチー先生の薬膳料理教室に出席してきました。

            薬膳料理教室
            これは、シンガポールでよく売っている薬膳スープセットみたいなものです。

            まず、メインはエビマヨ、はと麦・緑豆・梅干しのご飯、そして薬膳スープです。
            薬膳メイン
            ウチでも主食を麦にしたり、豆ご飯とか作ることがありますが、本格的でおいしそうです。

            そして、デザート。
            薬膳デザート
            マンゴーとポメロ(でっかいグレープフルーツみたいな果物)のサゴですが、妻はマンゴーアレルギーなのでハニーデュー(メロンみたいなやつ)に変更になったそうです。

            ウチではあんまりデザートは作らないけど、美味しかったらしいです。

            これから、我が家の食卓にも取り入れていきたいと思います。
            ミッチー先生ありがとうございました。
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            糖質制限食

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              先週のセミナーの昼食に出ていたお弁当は糖質制限弁当でした。
              糖質制限弁当
              こんなお弁当です。

              普通のお弁当と違うのは、穀物がないこと。
              全部おかずです。
              エネルギーは1000Kcal以上あるのに、糖質は10g以下だそうです。(コンビニのおにぎり1個で糖質20g位だそうです。)

              ちなみに2日目のお昼も、全く同じお弁当でした。

              このセミナーの講師の先生は強力に糖質制限食を薦めていらっしゃいます。
              しかし、個人的には糖を悪者の様に扱うのは、ちょっと違うんじゃないかと思っています。

              確かに血糖値が高くなると、体中のタンパク質に手当たり次第に糖がくっついて、タンパク質が変性し、うまく働かなくなってしまいます。
              それに、血糖の乱高下は血糖調節にかかわるホルモンの分泌を乱して、様々な症状が出現します。

              でも、糖質を適度に摂ることは必要なのではないかと思います。

              脳は基本的にエネルギー源としてブドウ糖を使うようにできています。あまり制限をしすぎても、脳から甘いものを摂りなさいというサインを出されると、きっと常人では抗いきれません。

              それに、糖質が足りなければ、脳はタンパク質を糖に作り替えてエネルギー源とするか、ケトン体というものを糖の代わりに使うかしなければなりません。
              つまり、自分の体を分解してエネルギー源とするか、代替エネルギーを使わなければならなくなる訳です。

              そこまでして糖を制限するのは不自然な気がします。

              それに、糖が悪さをするのは、根本的にはエネルギーが高いからです。
              脂肪だって高いエネルギーを持っているのですから、脂肪も何らかの形で体に障害を与える可能性が高いと思います。
              実際、脂肪だってカルボニルストレスの原因になっています。
              しかも、有害な汚染物質で長く残るものは脂溶性のものが多いので、こういった物質は脂肪に溶けている可能性が高い。

              私は、精製した糖類や、過度のエネルギー摂取には反対です。
              この面では糖質制限食に賛成です。
              しかし、糖質を悪者のように排除するのは、ちょっと違うんじゃないかなぁと思います。

              きっと糖質もいい方法で、いい量を摂れば、私達の役に立ってくれると思います。
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              普茶料理

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                昨日、兄弟みんなで普茶料理のお店に行ってきました。
                東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩10分くらいの普茶料理「梵」に行ってきました。

                梵
                住宅街の中、ちょっと細い路地に入ったところにあってわかりにくいのですが、まわりとはちょっと違う雰囲気が漂っていていい感じです。
                お部屋
                お部屋も落ち着いたいい雰囲気です。


                まずは、お茶とお菓子が出ます。

                お茶梵字菓子
                梅味のお茶と和三盆のお菓子が良く合います。

                前菜
                前菜(シャオピン)
                鮑麩、ききょう揚、蓮子
                鮑麩の歯ごたえが本物っぽい。

                お吸い物
                吸物(シャンツ)
                三浦カボチャのお吸い物。
                甘くてとっても美味しい。

                盛り合わせ
                盛り合わせ(シュンカン)
                どれも、おいしい。
                氷室羹
                氷室羹
                横からみると、金魚鉢をイメージしているそうです。
                芸が細かい。

                雲片
                雲片
                クズ野菜たちを無駄にしないように煮込んで吉野葛でとじたものです。胡麻の風味がかすかにして美味しい。

                温菜
                温菜
                冬瓜の煮物、もろこしあんです。
                上にのってる椎茸は、鮑を模しているそうです。

                鰻ざく
                鰻ざく(うなぎもどき)
                お豆腐に海苔を貼って揚げてあるのかなぁ?
                四角いしめじの煮こごりがすごく美味しいです。

                麻腐 揚げ物
                胡麻豆腐&揚げ物
                こんにゃくの天ぷらは初めて食べました。
                胡麻豆腐の下に張ってあるダシも美味しいです。

                お漬け物
                お漬け物
                ご飯 味噌汁
                ご飯とお味噌汁。
                ご飯にはお茶の葉がかかっています。

                水果
                水果
                果物とマンゴー寒天

                以上、大満足でした。
                本来は普茶料理は黄檗宗が伝来した際に、一緒に中国から日本に伝わって来た精進料理なのだそうです。宇治の萬福寺が有名で、テーブルを囲んでみんなでとりわけながら楽しく食べるのだそうですが、ここは懐石風になっていて、とても美味しく、思ったよりも油っこくなくとても美味しかったです。

                永平寺流の精進料理や、普茶料理も少し学んでみたいです。
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                世界の食事法

                0
                  この一年、私たちが食べている食事がどのように作られていて、どのような問題があるのかについて勉強して来ました。このアプローチからどのような食事が良いのかについていろいろ考えてきましたが、そろそろ一段落してきたように感じています。
                  あとは、どうやって実践していくかです。

                  自分の中で、次のステップに進む時なんじゃないかという気がしていて、最近は少し違うアプローチに自分の関心が移ってきました。

                  それぞれの食材にどんな特徴があって、様々な状況でどのような食材を摂ればいいのかとか、食材の組み合わせについてとか、調理法なども勉強していきたいと思います。
                  それには、今までの先人の知恵を学ぶことから始めてみようかと思うのですが・・・

                  「アーユルベーダ」「薬膳」「マクロビオティック」「精進料理」の本をAmazonで注文してみました。
                  まず、シンガポールにいるうちにアーユルベーダについて学んでいきたいと思います。

                  他にも、マヤ・インカなど中南米の人達はどんな食事を摂ってたのかにも興味があるのですが、なかなかそんな本はないですね。
                  資料を知っているという方は、是非教えてください。

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                  Raw food

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                    8月1日より日本人小学校が夏休みに入ったため、家族は一足先に日本に帰っていきました。
                    そんな訳で、しばし独身生活です。

                    去年は今ごろ断食実験をしてました。
                    今年は、スパイスを使いまくって料理しようか?とも考えたのですが、Raw foodで過ごしてみようと思います。

                    Raw foodは要するに生で食べるということです。
                    「できるだけ加工しない」という僕の考え方に合った食べ方なのですが、当然ごまかしがきかないので、きちんと育てられたものじゃないとなかなか食べたいと思わないんですよね。

                    そんな中、シンガポールでちょっとそそられるのが「フルーツ」達です。
                    僕のコンドの向かいにおいしいフルーツ屋さんがあるので、早速少し買って来ました。

                    今日の昼食は、ジャックフルーツです。
                    ジャックフルーツ2
                    外見はこんなので、
                    ジャックフルーツ?
                    中にこんなのがいっぱい入ってます。
                    食べると・・・
                    ジャックフルーツ?
                    中から大きな種がでてきます。

                    お味は、表現するのが難しいけど・・・
                    味はあんまり濃くなくて、噛むとムニュっていう感触です。
                    で、ほんのり甘くて、ほんのり酸っぱくて、ほんのりくさい。
                    う〜ん、良くわかりませんよね。

                    よし、次はマンゴー買ってこよう。

                    ちなみに昨日の夕食は、納豆(2パック)、キムチ(1パック)と生キュウリ(2本)、バナナ(3本)でした。
                    生発芽玄米をつくるのを忘れていたので、結構な量を食べたのですが、今日の朝、体重が減っていました。何でだろう?

                    さらにRaw foodって、調理が楽です。
                    混ぜたり、切ったりする位で、手間がかかりません。

                    これから、10日ほどRaw foodで過ごしてみたいと思います。

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                    西式健康法

                    0
                      今、「西式健康読本」と言う本を読んでいます。

                      西式健康法は、断食療法で有名な甲田先生が行っていた健康法です。
                      西勝造先生が作られたので、西式健康法と呼ばれています。

                      平床寝台、硬枕利用、金魚運動、毛管運動、合掌合蹠、背腹運動や温冷浴、裸療法など面白そうなことがいっぱい出てます。
                      僕は今でも無意識のうちに夜冷たい床で寝てたり、いつの間にか服を脱いで寝てたりしてるので、平床寝台や裸療法はクリアですね。

                      西療法では、食事療法として自然の栄養を生かす為に野菜の生食がすすめられています。
                      まぁ、究極に健康な食事を追求していくとこうなるなぁ、とは思うのですが、今シンガポールで手に入る野菜でこれをやろうという気にはならないなぁ。
                      それに、家族と一緒にやろうとすると多分納得してくれないだろうし・・・

                      今では、Raw foodsというおしゃれな呼び方で、生食が広まってきているみたいですし、生で食べるというのはできるだけ加工せずに食べるという面からも理にかなっていると思います。

                      よし、家族が先に帰省している間にちょっと生食やってみるか・・・

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                      いよいよ明後日、7月21日(土)14:00開演!!
                      『降りてゆく生き方-Down to Earth-』
                      シンガポール特別公演

                      チケットはブックマート(セントラル2F)まで

                      詳細はこちら

                      降りてゆく生き方

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