「幸せな牛からおいしい牛乳」
今回は「幸せな牛からおいしい牛乳」という本を読みました。
この本は、まず現在の日本の酪農の現状を教えてくれます。
子牛は生まれてすぐにお母さんから引き離され、人工乳を飲まされ、人間に危害を加えるからという理由で角を切られます。
そして、過密な牛舎につながれて過ごします。
乳量を増やすために、本来草を食べる牛に、穀物主体の輸入濃厚飼料を食べさせ、
発情が弱ければ、ホルモン剤を注射され、強制的に妊娠させられます。
まさにミルクを作るマシーンのように扱われているそうです。
そのために、本来20年生きる牛が、4〜5年で廃用牛になっていくそうです。
このような牛が健康な訳がないと思いますし、不健康な牛の牛乳が体に良いのか?と言われると、非常に疑問です。
著者の中洞正さんは自然放牧を実践されています。
広い放牧地に牛たちを一年中放し飼いにされているそうです。
牛たちは一日中山の中で自由に過ごし、搾乳の時間になると自ら牛舎に集まってきて、搾乳されるとまた放牧地に帰っていくとか・・・
山の中で歩き回っている牛たちは健康そのもので、お産でさえも山の中で人間の力を借りることもなく終わってしまうそうです。
そんな牛たちの牛乳はおいしいだろうなぁ。
まだ、飲んだことないけど。
この本を読んで、農業にも酪農にも同じような問題があるように思いました。
しかし、農業では自然栽培、酪農では自然放牧という自然の摂理に則った方法が出てきています。
医療も自然医療のようなものが出てきてもいいのではないか、と考えています。
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- 2013.06.24 Monday
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- by dr-kwan